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洞窟の入り口で調える

ほんの少し前、街の中には、あれだけ普通にたくさんのものがあったのに、ほとんど触れることができなくなってしまった。いまはミニマムな生活しかできない。ひとにも、ものにも、ことにも、直接触れることができるって、とてもぜいたくであたたかいことだったんだなって、痛いほど思う。

あと2年くらい、波はあれど、こういう状態なのだろう。スペイン風邪も、3波を2年がかりで経過しているという。ドラゴンクエストなら、リレミトも唱えられない私たちが、これから洞窟に入るところ。装備を固め道具をそろえなくちゃならない。中に入ると行動も限られていて、たくさんはもてない。健やかに戻ってくるために、どうしても持っておきたい大切なものって、なんだろう。

●しっかり食べて、ほどほど動く。ちゃんと眠る
洞窟内でも呪文や道具でHP・MPを回復するし、万一宿屋があったらそこで休み、状態を高め安定に保つ。それと同じように、こころも含めた「健康」を維持する技術は、たぶん今後2年間かなりの財産になる。
多くは動けないから、メニューは野菜中心。タンパク質は脂肪少なめを。炭水化物はやや控えめに。でも、栄養が不足すると脳にも栄養がいかなくなって精神的に不安定になりやすい。だから、バランスよくしっかり食べる。朝と昼は日を浴び就寝前は部屋を暗くすると自律神経が整い、睡眠も取りやすくなる。
不安や精神的不調は、からだから整えることをまず考える。薬などに頼るのは、最終手段。

●心地よいチーム編成をつくる
身のまわりに、自分にとって心地よい人々を配置したい。常時前向きなわけじゃないから、「ガンガンいこうぜ」しか対応できない人ばかりだと、ちょっと辛い事もある。「いのちだいじに」「そっとみまもる」なども対応できる人々とともにいきたい。また、自分も相手にとってそうありたい。
いままでの仲間だけじゃなくて、オンラインなどで新しく出会った人も、一緒に乗り越えて行こうとお互い思えるなら、ぜひチームメンバーになってもらいたい。
一緒に道を歩んでくれるメンバーは、自分のやさしい気持ち・心地よい感情を表現してもいい人たちだと思う。素直にそう伝えたりして、気持ちよく一緒にこの期間を過ごしてもらえるようにしたい。

●まちがっていてもいいから、とりあえず地図を作る
前後5年くらいが見える高さから自分を眺めたら、まだまだ序の口で、いまは葛藤期だろうな、と思う。いまは、その高見台こそが必要なんだと思う。たとえどこに行くかわからない迷路でも、「いま入り口にいます」「真ん中辺で迷ってます(^_^;」とかって、だいたいの地図(イメージ)を作って、現在地をマッピングする。すると、「あともうちょっとがんばろ♪」って気持ちになる。方向感覚が合っていれば、ゴールにはたどり着ける。

●感性を駆使して、進みたい方向を嗅ぎ取る
いままでの価値観(コンパス)や具体的な経験知は、もうあんまり役に立たないかもしれない。経験から抽出された感覚を研ぎ澄ませて、「これからどっちに行けばいいかな?」と、向かいたい方角を嗅ぎ取っていくワンコになる。そのためにも、からだとこころが健康であることがたいせつだと思う。

●心安らかになるひと・もの・ことを再吟味する
明るい草原と、暗いのがスタンダードな洞窟の中とでは、気持ちを整えるためのニーズが異なることがある。いままでの趣味などだけに固執するのではなくて、この状況下で自分が心安らかになることを重視して、ひと(チーム編成と重複)・もの・ことを再吟味する必要があるように思う。夢中になれるなら1つだけでもいい。器用な人なら、多ければ多いほどいい。


きっともっとたくさんあるのだけど、結局は、自分にとって大切なものってなんだろうって考えて、途中で変わってもいいから、そのときどきの状況で決められるバランス感覚が一番大切なのかもしれない。

入ることができた洞窟なら、必ず出られる。そう思って、いまは、装備や道具を選んで調えたい。




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