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#38 週刊囲碁日記 囲碁界のプリンス・一力遼棋聖が19年ぶりに世界一になるかもしれないことの凄さを、囲碁を知らない人にもわかりやすくお伝えします

こんにちは。瀧真有子です。
一力遼さんが「応氏杯世界選手権」の「決勝五番勝負」で第1局、第2局に勝利しましたね。

囲碁界は19年ぶりの国際戦優勝が見えてきたことで、ものすごい盛り上がりですが、残念ながら囲碁界以外での認知度はまだ低いようです。

囲碁について色々書いている私にも、一般のメディアの方から問い合わせをいただいたりすることがあるので、今回のことがどれだけすごいのか、囲碁を知らない方にもわかるようにお伝えしたいと思います。

構成としては、前半は、「囲碁界がどんな状況で、19年ぶりの優勝の凄さ」についてご説明します。また、オリンピックで度々目にしたように、「勝てば注目され、負ければ見向きもされない」ような状態が長く続いた囲碁界では、「とにかく世界戦で勝って、強い日本を取り戻したい」という気持ちが強いのです。お家芸を取られてしまったスポーツの世界と、同じような巻き返し願望もあるでしょう。

そして後半は、一力さんが棋士としてだけではなく、「人間的にもすごい人」だというあたりをご説明します。囲碁棋士は、「囲碁さえ強ければ良い」というような風潮が残っている世界で、一力さんにおいては、「囲碁以外の能力も高く、人間的にも悪く言う人がいない」、野球で言えば大谷翔平選手みたいな方なのです。

棋士に限らず、仕事の能力と人間としての魅力は別だったりするわけですが、何と言うか、全部持っている人が出てきた感じなのですよね。

というわけで、そういう人が、国際戦で優勝まであと一歩まで迫っているという囲碁界は、とにかく盛り上がっているのです。そんな囲碁界の状況を私見を交えてお伝えします。

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