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2023 6.1☀︎

〈子宮に沈める〉

ずっと気になってはいたけど、何となく見れずにいた作品。
やっと観る気になり、完走しました。
観た方いますか?

filmarksにはあまり書かない方がいいかなって思ったのでこちらに。


結論から言うとかなり胸糞悪いです。

大阪で実際に起きた育児放棄の事件を元に作成された映画で、BGMもなく淡々と過ぎていく時間が本当に長くて苦しい

ローアングルで子供視点で撮影されているから、第三者ではなく一緒に放棄されているような感覚。

最後の20分程は直視できませんでした。

↓ネタバレです↓

側から見れば幸せそうな4人家族。
急な離婚から、母親がどんどん変わっていく姿が悔しい。
そうはなりたくなかったであろう母親になってしまう姿が切ない。

はじめは綺麗だった部屋も、ゴミ袋だらけで床もお菓子のゴミと埃で埋まっていく。

小さい弟に見よう見まねで作ったミルクをあげたり、あやしてあげたり、いないいないばあをしてあげたり。お母さんの事を良く見てたねって思いました。

最後だと思って大量に作った炒飯。何日も放置されてるのに気付いたらもうお皿は空っぽ。
小さいお姉ちゃんが椅子を上手に使って冷蔵庫から食べれる物を探すけど缶切りが無くて開けられないフルーツ缶詰。包丁で開けようとするけど最後まで開けられることはありませんでした。

そして、弟の誕生日。粘土で上手に作ったケーキをあげるけど、弟はもう。
お姉ちゃん「そら〜起きて〜」
ここはもう辛すぎる。

食べ物はもう無くて、ゴミ袋から食べれる物を探す為に、あさっては匂いを嗅いで大丈夫そうだったら食べる。炊く前のお米を見つけてそのままボリボリ食べる。マヨネーズを見つけて吸う。

最後のほうは空っぽのマヨネーズの容器に水道水を入れて飲んでました。
あとは、弟の誕生日に作った粘土のケーキ。これしか食べれる物なかったね。


何日経ったのか。お母さんが急に帰ってきて、お姉ちゃんは「ママ〜遅いよ〜」ママが帰ってきて嬉しいね。
お母さんは何も言わずに弟にわいた蛆虫を素手で取って、最後は顔にレジ袋を被せてガムテープで包む。
汚れた服を洗濯機に入れる。お風呂にお湯を張る。お姉ちゃんを沈める。

離婚する前から編んでいた赤色のマフラーをもう動くことのない姉弟に巻く。

お母さんは編み棒を子宮に刺す。


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こんな事本当にありえるのかって思うけど、今でもある。
定期的に育児放棄のニュースがまだ流れる。

育児放棄って、いつも母親が悪者にされる事が多いけど、本当に母親だけが悪いの?って個人的には思います。
もちろん、虐待をしたりご飯を与えない、エアコンのない部屋に真夏と真冬に放置するとか、やっている事は最低です。

でも、母親がこうなってしまうのって周りの誰かのせいでもある気がして…
わたしは実際に虐待を受けた事もないし、周りにそういう友達もいません。だからわたしの想像だけの話だけど、

例えば、職場の上司からのパワハラだったり、義理父・義理母からの嫌味とか、実両親にも頼れない、とか。
小さかった悩みがどんどん大きくなって、自分の子供でさえも恨んでしまう。

憶測では何とでも言えるからこのくらいにします。

悲しいニュースがもっと減るといいな。
もし、周りに悩んでる人がいたら声を掛けよう。その人にとって何かの助けになるために。

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