【エッセイ】〇〇で突如迎えた危機 / ぶっ飛び日記
その日はキッチンでお肉を焼いていた。
梅雨が明けたというニュースはまだない。
そのおかげで晴れていてもじっとりしている7月の夜のことだ。
エアコンがあまり効かないキッチンでじゅうじゅうと脂の多い豚肉を焼きながら、私は空腹と闘っていた。
仕事帰りで汗ばんで帰宅したので先にシャワーを浴び、私の五感はこれでもかというくらい焦らされている。もう脳みそは正常に働いていなかったと思う。
二回に分けて焼くうちの第一軍のお肉を皿に取り出し、無意識にiPadに手を伸ばす。
(何かを再生