そしてまた、ふりだしに戻る。
マグマグの口が、4種類もあるなんて知らなかった…
はじめたが最後、ノンストップになることを恐れ、夏の旅行を言い訳にして、延ばし延ばしにしていた離乳食を、やっとはじめた。
離乳食をはじめて、そろそろお茶でも飲ませようかと、軽い気持ちでマグマグを買いに行って、出鼻をくじかれ途方にくれた。
哺乳瓶みたいなタイプ、スパウト、ストロー、マグカップタイプ、5ヶ月〜、7ヶ月〜、9ヶ月〜…
1番シンプルなデザインのものを、サクッと買って帰ろうとしていたので、思いがけず悩んでしまい、サンプル品を手に取りあたふた。
えーっと、今6ヶ月半だから…
7ヶ月用?いや、離乳食をはじめたばかりの人はこれって書いてあるぞ?
こっちを買ってもあと1ヶ月ちょっとしか使えないのか…?…うーん。。。
迷った挙句、急ぎでもないし、先輩たちの声をきいてから出直そうと、尻尾を巻いて逃げ帰った。
防災用にと、ベビーフードのコーナーにも、立ち寄り、あまりの種類の多さにあたふた…
ん?
この感じ…
このわからなさすぎて、売り場に立ち尽くすこの感じは、まさに出産準備の時と同じだ!
離乳食をはじめて、私の育児はまたふりだしに戻った。
どうやったら食べてくれるのか、あーでもないこーでもないと試行錯誤して、悩んでいる状況も、まさに“おっぱいノイローゼ”と家族に揶揄された出産直後のあの感じに酷似している。
本当に平和だったのは、3ヶ月から、ハイハイをはじめるまでの3ヶ月ちょっとだったのだなぁ(6ヶ月半にして、すでにつかまり立ちをしています。。。)と、今となってはしみじみ思う。
しかし!
授乳が上手くできず、泣いてばかりいたあの頃の私は、もうすでにいない。
たった半年だけれど、たしかに育児の経験を経て、きっと、いつか出来るように(食べるように)なるさ、という楽観的な視点を手に入れている。
少し冷静になって、あれこれ実験してみる心の余裕も。
私も変わった。そして、子どもも変わる。成長していく。
育児は、驚きの連続だ。
そして、慣れてきたころに、また、新たな課題がちゃんと用意されている。
果てしなく大変だとも言えるが、言い換えてみると、新鮮さを失わないということになる。
折しも今朝、息子に離乳食を食べさせようと躍起になる私を横目に、夫が呟いた。
「変わっていくから、いいんだよね。」
ずっと同じだったら、飽きてしまう。
子どもも(私たちも)成長していくから、大変だし面白い。
またしばらく、〝はじめて〟と格闘する日々が続きそうです。
でも、きっと大丈夫、面白い。
それにしても、私はどこまで強くなっていくのだろうか…
買物袋、米2キロ、ベビーカー、おむつ、息子(約8キロ)をかかえて、5階まで駆け上がる(エレベーターありません)。
知らぬまに母は、たくましくなっていくよ。
※ちなみに、冒頭のマグマグの口の件ですが、先輩たちによると、
ちゃんと月齢に合わせて買い換えたよ!という人もいれば、最初は哺乳瓶を使って、次にスプーンであげて、一番長く使えるストロータイプを買ったよ、という人や、コップで飲む練習をしてからストローに移行したという人もいて、三者三様。それも含めて、参考になるなぁ。
麻佑子
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