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フツウではない?ライフサイエンス系のヒアリングの話(主にお医者さん)

私のバックグラウンドは消費財です。
例えば食品、雑貨、衣類などなど。
消費財のマーケティング支援をしていました。

マーケティングにはもろもろのフレームワークもありますが
色々な専門家が口を揃えて言うのは「顧客の声やバイヤーの意見を参考にするためにヒアリングはやりましょう」ということ。
ヒアリングの専門業者もあるくらいですからね、相当大事なんだと思います。
店頭でのアンケートとかwebアンケート、試食なんかもその1部ですね。

で、今やライフサイエンス系の支援事業に様変わり。
この業界のマーケティングは全く違います。

 ライフサイエンスは、人間生活の基本である「生きる」、「食べる」、「暮らす」と密接に関わる技術分野であり、医薬品や食品、化学品、環境などの幅広い産業分野

https://spc.jst.go.jp/sciencetech/s01/1_ls/1_1ls.html

例えば。
新しい医療機器のアイディアが生まれた。
これはきっと外科手術で革新的な効果を生み出すぞ。
とはいえ、医者が本当に欲しいと思うかヒアリングが必要だ。
よし、突撃ヒアリングしにいこう。

…こんな人はいないと思いますが…。
そもそも誰にヒアリングに行きますか?というところから始まります。
ライフサイエンス系はステークホルダーが非常に多いです。
患者さん、お医者さん、病院関係者、自治体、製薬会社…
相手によってそれぞれヒアリングの設計も違ってきます。

そして「お医者さんにちょっとヒアリングしてくるね☆」
これ絶対アウトです。(こんな人はいないと思いますが…)
大クレームです。二度と病院に入れてもらえません。
どんなに小さいクリニックでもNGです。
ただでさえ忙しすぎるお医者さん、そりゃ当たり前に怒ります。
特に医療の知識がないまま行くとマジで怒られます。

ちなみに日本人は人の時間を奪うことへの意識が低いんですって。
シンガポールの方がおっしゃっていました。
お土産もなく「お時間ください」ってすぐいう。
これはアウトです。
※お土産というのは菓子折りではなくて、その人が知って嬉しい情報のことですね

特にガイドラインを変える可能性がある事項へのヒアリングは
相当理論武装していかないと
「ねえ、君何しに来たの?」となるわけです。

逆に、お医者さんへはお土産として
最新の海外の医学情報です。もちろんアポとったテーマと同じ分野で。
(この場合もヒアリングする側に医療知識があることが大前提です)


タイトルでは普通と違う…と書きましたが
人とお付き合いする上では至極普通ですね…。

じゃあどこに行けばいいか。

学会です。学会に行きましょう。
学会のキーマンを捕まえるためのセミナー?もあるようですね。

ということで、
ライフサイエンス系ヒアリングのど基本でした。

次は保険収載についてメモできればいいなと思います。

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