社会人デビューをするあなたと、初めての後輩指導をする人に知っておいてほしい仕事の振り方、確認案件(超基礎)
あと2週間ほどで、社会人デビューを迎える人も多い時期。
社会人デビュー、先輩デビュー、おめでとうございます。
新社会人として社会人デビューする人は、絶対壁にはぶつかるだろうけど、ぶつからなくていい壁にあたって消耗しないでほしいな、と思うし、後輩指導する人にも、それによってつぶれないでほしいな、と思っている。
なぜなら、私の社会人デビューは、「そんなのあるあるだよ」と言われるだろうが、絶対ぶつからなくていい壁があったと今思うからだ。
社会人デビューし最初に任された仕事
少し長くなるが、私の社会人デビューの話に触れておく。新社会人の人は、「はずれ新人…」と言われた私でも今はどうにかやっているので、希望をもってほしい。が、次の見出しに飛んでもらってもOKだ。
私の社会人デビューは、結構きつかった。経験値がバラバラの人が入ってくる職場で、部署の部長はこだわりが強い、なかなか個性的な人だった。その職場には新人教育マニュアルはなく、とにかく言われる仕事をこなすことで精いっぱい。そんなある日、私に任された仕事があった。
それはざっくり言うと、30ほどの担当者から名簿データをもらい、別の統一フォーマットに作り替えるというもの。部長からの指示は、「それぞれの担当者から***をもらい(***はデータの加工品)、X月X日までに台紙に貼って作っておいて。データは好きなようにもらって」。以上。
今なら、それだけ言われれば、必要事項を確認し、段取りを組んでExcelフル活用して1日か2日で終わる。しかし、当時の私のExcelスキルはせいぜい合計を出したり平均を出したりするくらい。その業務にはVlookup機能が有効なのだが、そんな機能知りもしなかった。
また勤め先のデータ管理や、そもそもどんなデータをどう管理しているのかも把握していなかった。ゆえに、データを集める段階で非常に効率の悪いデータの集め方をしてしまった。期日は長くあったが、別の仕事ももちろん並行して行う。すべての業務に対して初めてでいっぱいいっぱいだった私は、結論から言うと、平日はその仕事ができずに休日出勤し、その後の大型連休もつぶしてその業務にあたっていた。
助けてくれたのは、ほかの部署の先輩だった。延々と作業し続ける私を見て、一言、言った。
「これは、部長の指示の出し方が悪い。」
ぽかん、と開いた口がふさがらなかった。そんな私に先輩は、データのある場所や、勤め先のデータ管理の仕方、自分が使っているフォーマットのデータをくれた。全体像を教えてくれた。
そのフォーマットにはVlookupが使用されていた。その時初めてこの数式を知り、どうにかこの数式をどうにか使えるようになり、作業は劇的に進んだ。
効率的な方法を調べればよかっただとか、周りにもっと早く聞けばよかっただという声もあると思うが、そこはうまくいかなかったのだ。部長は聞ける雰囲気ではなかったし、着任2週間では頼れる人はいなかった。
数年がたち、いろんな人に会って、思う。
「仕事の振り方が雑な人は、一定数いる」
「そこでつまずいて、その後にも影響をきたす新人の人もまた、一定数いる」
その環境にいると、それがすべてに見えてしまうことがある。世の中には、要領よく、あるいはそれまでの経験によって、それを普通にクリアしていく人もいるのだろう。でも、中にはつまずくひともいる。その理由を「本人の努力不足」とするには、環境要因は大きい気がしている。私の業界だけだろうか。
数年後、この話を部長と仲のいいベテランに話したときに言われた。
「この仕事をしている人は普通にVlookupを使っているから、知らないって発想がなかったんじゃない?」
数年経験して、あの新社会人ほやほやの私に言いたいことは、
「確かにあなたはモノを知らないけど、あなたのモノの知らなさだけが問題じゃないから、そんなに落ち込むな!!とりあえずおいしいもの食べに行こう!!な!!」
私がこの経験から絶対に自分のあたりまえを相手に求めないと誓った。そして、絶対新人の子がしんどそうだったら絶対声をかけようと誓った。
だってこれからの人たちだもの。そんなわけで、このnoteを書くに至ったのであります。超個人的なものではありますが、日々、至らぬながら気をつけております。
◎新社会人に仕事を振るときに留意したいこと
1 全体像や完成用途を簡単に伝える
これを伝えると方向性がわかる。その時は理解できなくても、「地図もなくただ歩け!」って言われるのと、「こういう全体像の中のここ」では不安さが違う。
なにより、ほかの人に聞くときに言える単語が増えるから、その子が個別にほかの相手に聞いた時、聞いた相手に察してもらいやすくなる。
あと、シンプルにお互いの共通理解の土台ができるから、なんかあったときのスタート地点になる。
2 「とりあえずやってみて」ではなく、段取りは伝える
「それくらい考えてやれよ」で失われるのはお互いの時間。1回や2回段取り教えて作業効率あがるなら安いと思う。こちらもあとでフォローもしやすい。
3 参照できるデータ(含・過去)の場所は教えておく
こちらも手取り足取りできない場合があるので、自分で調べられるヒントはちゃんと出しておく。
4 最初はこまめに声掛けをする
関係性って大事だよね。「相談してね!」「報告してね!」と言っても、できなかったり詰まってたりすると全然こちらに言ってこない人はわりといるので(いい具合に煮詰まりまくっていること多々)、最初はこちらから覗いて、聞きやすい関係は作っておく。
5 同じことでも何度も説明する。
パターンが同じでも、わからない人からみたら違って見えて応用できないこともある。3回目くらいからは再現性を意識したポイント解説をする。1回では絶対わからないと思ってるから…。
ただし、メモってなかったら「メモってください」とは言う。
…いや、まじで「何を当たり前のことを…」って思うけど、これできてない人、一定の年齢いっててもわりと見る。いまだにそういう仕事の振り方されて、自分で確認することよくあるもん。(笑)
もちろん、これは新社会人のみならず、いつでも意識していることだけど、新人さんには特に注意してます。
と、いうことで、新社会人向けはこちら↓
◎新社会人が4月着任して仕事を任されるとき、必ず確認しておくべきこと
1 期日
「いつまでに」「どこまで」仕上げればいいか?この、「どこまで」は、次の項目にも絡んでくるので、そのままスクロール!(笑)
2 その時自分が感じた完成系のイメージを自分の言葉で確認
「~ってことで合ってますか?」という確認。
もし自分の理解が間違っていればそこで修正が入るし、合っていればそのまま作業に入れる。この一言があるとないで全然違う!!
ただし、たまに嫌な顔(めんどくさそうな顔)されることもあるけど、最終物がちゃんとできれば大丈夫。
3 必要なものがどこで調達できるか
普通仕事振られるときに絶対言われるはず。あとから追加で出てくれば全然聞けるから、その場で聞けるものは聞いておく。
2番以外は、自分発信じゃなくても提供される情報である場合がほとんどだから、しっかり復唱の勢いで確認しよう!!!!あと、メモは絶対取ろう!!!
…いや、だが、4月の私も1~3はやってたんだ。だけど、この3で、上記のような悲惨なことがおこったので、4。
4 先輩に、似た案件やフォーマットの有無を確認する
上司に聞いてもいいんだけど、指示を出すときに上司がそれを示さなかった場合は、先輩に聞くのも手。1・2ができていれば、いい情報はもらえるはず。
やっぱり「周りに聞く勇気」は大切。私の場合、確かに誰に聞いていいかわからなかったけど、「できないやつだと思われたくない」という思いもあった。自分で調べてもいきつけないから、方法はコツコツやるしかないと思ってたけど、そこでそこそこやってる人なら絶対知識持ってるんだから、聞くのが絶対効率的。
5 とりあえずちょくちょく上司に報告する
勇気がいる人もいるかもしれませんが、リスクヘッジです。
最終あなたのお尻をふくのは上司です。正直私はこわかったです。ですが、これが結局お互いのために繋がる(笑)
まぁ、「こんなのあたりまえや!!!」って思って「意味ないわこんなnote」って思う人なら、全然いいです。あなたはきっとすんなりやっていける人です。おめでとう!
社会に出たら、どうせ何かしらの壁にはぶつかります。
うまくいかないこともきっとあります。そんばってお互い乗り越えましょう。
でも、あなたが避けても全く問題ない壁も、消耗しなくていい体力も、絶対あります。いらぬところで傷だらけになって、「そんなところで病まなくていいんだよー!!」ってところで、うずくまってしまいませんように。
4月からのあなたに幸あれ。
あの頃GWを潰してサービス残業に勤しんで泣きそうだった私へ
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