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9・10月の暦カレンダー


選日の説明はこちらを参照

9月 長月 辛酉 一白水星

 8日「白露はくろ」で節入りです。
大気が冷え、草に露が宿り、残暑の中にかすかな秋の気配を感じる頃ですね。秋は「五行」で実り・収穫の金を表します。
 「秋分」を迎えると春分と同じく昼と夜の長さが同じになります。
太陽が真東から登り、真西に沈みます。
 秋分を挟む前後7日間を「彼岸」と言い、先祖をしのぶ日となってます。
本来の意味は、海の向こうにあると考えられていた「浄土世界」。真西には阿弥陀のおられる西方浄土があると信仰され、西に沈む太陽に礼拝していたのが始まりだそうです。

9月の食・重陽の節句

 さて、まだまだ残暑も残り、夏の疲れも出やすいので食で滋養をつけましょう。
 9月9日は「重陽の節句」
古来中国では、奇数は縁起が良い「陽数」、偶数は縁起の悪い「陰数」と考え、陽の最大数「9」が重なる9月9日を「重陽」と名付け、節句の1つとししてきました。。
 旧暦では10月中旬ごろにあたり、菊が美しく咲く時期です。菊には邪気を払い長寿の効能があると信じられているので、重陽の節句は別名「菊の節句」とも呼ばれています。重陽の節句では、菊の香りを移した「菊酒」を飲んで邪気を払い無病息災や長寿を願ったりします。
 また、「栗の節句」として「栗ごはん」を食べて祝ったり、くんち(9日)に「茄子」を食べると中風にならない、という言い伝えから、茄子料理を食べて不老長寿や無病息災を祈る風習もあるそうです。
 その他旬の食材として
カツオ・サンマ・アサリ・かぼちゃ・里芋・舞茸・銀杏・梨・栗など、
秋のカツオは「戻りカツオ」。脂がのって美味しいです。

 お彼岸には「おはぎ」。先祖への感謝と家族の健康を祈って、いただきましょう。小豆には昔から邪気を払い浄化する効果があると言われてます。

十五夜

 9月29日は「十五夜」。別名「中秋の名月」ともいわれます。
一年の中でも、この時期の月は一番きれいに見えます。
 中国では「春節」と同じく「中秋節」と言って各地でのイベントや、家族でお祝いムードになり、会社も連休になったりします。
昔、中国へよく出張へ行っていた頃、この時期「月餅を頂く」ことが思い出深いです。
 日本の風習では「お月見団子」「ススキ」ですね。
丸い団子を月に見立てて収穫への感謝をあらわし、作物や子孫の繁栄を見守るとされる月の神様の「依り代」と考えられている「ススキ」を飾ります。
ススキの鋭い切り口は魔除けにもなっているそうです。

 季節ごとに様々な行事があり、そこに食が深い関わりを持っています。
季節や暦の由来を少し感じながら、その時々の食物に感謝して頂くことは、古来からの日本人としての魂やご先祖、お守り続けてくださる神様と、ともに喜び合えることかもしれません。

10月の記事はまた次に!

最後までお読みくださりありがとうございました。



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