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【子どものことをよく見る】子どもにラベリングする前に。(2)

4月18日(木)

今日の仙台は晴れております🌞
昨日のブログに書いた”斜視”のお話を聞いてから、小学校に向かう子どもたちの目には、どんな世界がみえているのだろうな…と想いを馳せる日々です。
ということで今日は昨日続き。

昨日のブログを読んでいない方は是非読んで頂いてから…

【子どものことをよく見る】子どもにラベリングする前に。(1)

祐子さんの話では、ドイツでは、視力(見え方)についてはとても慎重に検査されるみたいなのです。他にも、嚙み合わせや、足(接地)についても同様だそうです。

2019年のデンマーク旅の時から祐子さんは、子どもの身体性、特に「跳ぶ」ということについてよく話されていました。

学習“以前”の、もっと大事な話だと思います。

昨日引用した記事の後半では、ドイツマイスター眼鏡院の中西さんも以下のように話しています。


ドイツの小学校の就学健診では、一般的な視力だけではなく、視機能も含めた「見え方」をていねいに検査をします。視機能に問題があれば、その時から眼鏡をかけるようになります。ですから、日本と違って、正しく見えていない読み書き困難な子はいません。ドイツで読み書き困難なディスレクシアの子は、真の意味のディスレクシアです。
視機能に問題がある状態で発達検査をしても、よい結果が出るわけがない。発達障害と診断されている子どもたちの中に、単によく見えていないだけの子もいる気がしますよね。
発達検査の項目には、目で見た情報を決められた形式で処理する作業があります。見え方に問題があるせいで作業がうまくいかず、発達障害にされているケースもあるかもしれません。

正しく見えたら、「できる」「わかる」が増えた(後編)

こうした、“学習”以前 の子どもたちの存在について、私たち大人は真剣に向き合わないといけないです。

なぜなら、私たち大人が、そもそも見えていない、歪んで見えている、聴こえていない、歪んで聴こえている、出来ない、分からない、そんな状態の子どもたちに、

「繰り返しやれば出来るようになる」

等の改善策で対応したところで、それは子どもたちのSOSを全くキャッチできておらず、むしろ彼らのストレスを増幅させ、ともすれば障害を生み、最悪の場合、犯罪を生んでいることに他ならないからです。

(書いていて、自分も苦しい…)

中西さんは、正しく見えていない子にトレーニングをさせるのは、
砂利道を裸足で走らせているようなものと表現しています。

学びたい、誰かと仲良くなりたい、そんな子どもたちの根源的な欲求を、削いでしまうことにもなります。

ドイツマイスター眼鏡院で眼鏡を作った祐子さんの塾の子どもたちは、読み書き困難の改善にとどまらず、生活の中で多くの変化があったそうです。以下、記事をそのまま引用します。

眼鏡を作ることで読み書き困難が改善されるのは、あくまでも結果のひとつにすぎません。もっと大きな変化がもたらされていますね。
たとえば、家庭科の課題のクロスステッチで、思う場所に針をうまく刺せずに泣いていた子が、眼鏡をかけたら、ラクにできるようになりました。うれしいですよね。自信がつきます。そのせいか、子どもによってはよく話すようになったり、運動をするようになったりと、精神面や生活面で大きな変化が生まれます。階段を踏み外して転げ落ちたりすることもなくなるわけです。
点字ブロックのデコボコに驚いた子も、できることが増えて、同年齢の子たちと遊べるようになりました。キックボードに乗れるようになり、みんなと一緒に遠出できるようになりました。自転車にも挑戦しています。結果、塾はさぼりがちになるんですけどね(笑)。
読み書きの困難の改善が、すぐに成績に結びつくわけではありません。でも、生活の質がかなり向上します。よく見えるようになったら、できることが増えたためか、今までやらなかったことにチャレンジするようになる子も少なくありません

正しく見えたら、「できる」「わかる」が増えた(後編)


私はなぜか、
❝できることが増えて、同年齢の子たちと遊べるようになる、みんなと一緒に遠出できるようになる❞
ここに涙が出てきます。(泣)

子どもの自死の問題でも、子どもたちへの「SOSの出し方教育」等言われていますが、それ以上に私たち大人、こと、教育のプロである教育現場においては、子どもたちをもっとよく、それこそ正しい目で観察することが、本当に大切なのだろうと、感じました。

ということで、そんな素敵な大先輩であり仲間から刺激を頂き、今日もへとへとで寝ますzzz

おやすみなさい…。



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