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人生はめんどくさいことだらけだけどそうやってしか生きてゆけない


わたしの中学校の国語の先生は教科書を書いているくらい著名な方でしたが、
授業の板書を一切させず、その代わりにその日の授業で思ったこと、考えたことを毎回毎回ノート1ページ分書かせるという

ヘンテコな授業をする先生でした。
(ちなみに、「今日の給食はカレーで楽しみ」とか書いて文字数稼ぐのもアリだった笑)
そのお陰で、わたしは文章を書くのが割と好きです。

ここまでは前置きですが、
その先生は私の担任の先生でもあって、

私のクラスでは"めんどくさい"が禁句だった。
確か、"めんどくさい"と発するとペナルティが課されて掃除をやらされた。
当時はなんでそんなことで、と思ったし、

人生はめんどくさいことだらけよ

といつも先生が言うのも、
ほーんって感じだった。
学校生活でめんどくさいことなんて死ぬほどあったし。


だけど、年を経るごとにその意味がわかってきたような気がしている。

わたしたちは、どう頑張っても人と人とが関わり合って生きている以上、"めんどくさい"と口にすることで傷つく人がどこかにいる、というのが現時点でのわたしの解釈。




大学でダンスサークルに入っていた時、大きなイベントの統括を任せたことがあった。
当時はコロナでわたしたちにイベントを運営する経験はなく、かつコロナ対策も行わないといけなくて、
大学の許可が降りるように感染対策資料を作り、300人以上いるメンバーの動線を丁寧に考え、みんなが楽しめるように、且つこの団体が今後も存続していけるように、死ぬほど考えた。頭が捻れるくらい考えた。自分のちょっとの判断の違いでこのイベントが開催できなくなるかもしれない、と思うと不安で押しつぶされそうだったけど、それでも死ぬほど考えた。

でも、私が死ぬほど考えて作った資料を読まない人も、説明会に無断で来ない人も、まあ当然いるんですよね。

めんどくさいんだろうな。

でもわたしはそれはすごく傷ついて、その時にその先生の事を思い出したんですね。

人と人とが関わり合って生きているということは、わたしがこうやって"普通に"生きている間にも、どこかでわたしのことを考えて、わたしのために動いて、わたしは誰かに迷惑をかけたり、かけられたりして、どう頑張ってもそうやってしか生きていけないわけで、
そうやって生きている中での"めんどくさい"という発言は、どこかの誰かを傷つける可能性があるなぁと。

とはいえ、人生はめんどくさい事だらけだし、違う人間たちが関わり合ってるんだから社会なんてめんどくさいなと思ってしまうことも、当然たくさんある。

だけど、なるべくどんなことでもめんどくさがらずに、前向きな気持ちで生きていけたら素敵だなと!


GW中日、いかがお過ごしですか。遊びに行ってる人も、そうでない人も、ゆっくり休みましょ〜〜

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