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雷鳴の鼓動と響き

東京に住む従姉妹のRAちゃんとラインで毎日俳句を一句交換している。

10歳になるまで一人っ子だった私は祖母の家に遊びに行くのが大好きだった。散髪屋さんだった祖母の家の2階には、母の妹夫婦や従姉妹達、住み込みで祖母のお店を手伝っていたお姉さん達が大勢で住んでいた。家ではいつも一人で静かにしていたくせに、従姉妹達が年下だったこともあり、祖母の家に行くと嫌に威張っていたように覚えている。

RAちゃんは動物や小さい生き物のが大好きなとても優しい少女だった。末の弟の出生前はRAちゃんが一番歳が下だったので、今から思うと多分、随分と偉そうに接していたのではないかと思う。それにしても公園やはらっぱ、縁日などに一緒に出かけ、大騒ぎをしながら紙人形やままごと、タレント大会、花火などをして遊んだ。

そのノリの延長線か今年の初めころから俳句を詠み、交換するようになった。一日一句と決めているので、私がかろうじて1日一句をRA先生(俳句を交換する時はお互い先生呼びあいする)に送るのに対し、RA先生は1日最低一句、多い時は15句ぐらい詠まれる。

今朝、RA先生から「浴衣」を詠んだ句が届いた。RA先生は朝一で前日詠んだ句を送ってくるようだ。一足遅れて、その日に詠んだ俳句を私が送る。そうやってここ半年も俳句交換をしている。

午後から美容院へ行き、カットとカラーをしてもらった。子供の頃はRAちゃんも私も祖母に散髪をしてもらっていたからか、女の子なのに、嫌に短い髪をしていたのを思い出す。鏡の前で何度も「髪染める」を本日の一句に引用しようと挑むが、なかなか「髪染める」にあう季語が思いつかなかった。

家に戻るとゴロゴロと雷が始まった。雷の音って、ドラマチックだ。

「めざましく雷鳴響き腹くくる」

と、詠んでRA先生にラインで送る

直ぐに返事が来た

「わぁー奇遇ですね❣️」と

東京で同じ時に雷の句を読んでいたとのこと

雷のエネルギーが信濃と江戸を繋いだようだ。

物理学において、エネルギー(独: Energie)またはエナジー(英: energy)は、仕事をすることのできる能力のことを指すらしい

RA先生の句をここで紹介するには良いかどうか聞いてみなくてはならないから、今は遠慮しておく。

けれど、なんとなくエネルギーを感じる

奇遇ということば
雷鳴の鼓動と響き

RA先生、ありがとう!





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