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京都ライター塾4回目、インタビューのやり方について学ぶ

先日、京都ライター塾、4回目の講義を受けた。(全6回)
京都ライター塾とは、フリーライター歴17年の江角悠子さんが主宰されている、「ライターになって幸せになる」ことをゴールにつくられているライター塾だ。
4回目のテーマは「インタビューのやり方」について。
インタビューは、私がライターの仕事で一番興味があることだ。



インタビューとは

インタビューと聞いて、何を思い浮かべるだろうか。
私は、ただ人に話を聞くことをインタビューだと思っていた。
しかし、インタビューはただ話を聞くわけではない。取材のために話を聞くのだ。
取材とは、記事を作成するための「素材」を、人の話や物事の中から集めること。
江角さんは、いい「素材」が手に入れば、おのずといい記事が書けると言われていた。
つまり、人に話を聞いて、いかに良い「素材」を引き出すことが、インタビューには求められる。


インタビューに至るまでの道のり

いきなり、「はい、インタビューをします」というわけにはいかない。
インタビューに至るまでには、媒体や取材対象とのやり取り、良い素材を手に入れるための事前準備が必要だ。

インタビューに至るまでの手順は以下の通りだ。
①取材対象となる人やお店を決める
②企画書を作成
③アポ入れ(取材依頼)をする

お互いに気持ち良く取材するために、企画書やアポ入れなど、いかに取材対象に配慮するかが大切だ。
例えば、取材の日時の提案は、定休日や忙しい時間に入れないこと。最近ではネットで調べると、時間帯によるお店の混み具合が出ていることもあるため、それを参考にすることもいいそう。

また自分が消耗しないための工夫も大切だ。
江角さんは、特集を書くとき、10件も取材に行くことがあると言われていた。
江角さんの場合は、取材の日と原稿を書く日を分けた方が効率が良いため、取材の日は朝から行き、取材を一通り終わらせてから、原稿を書くそうだ。

さらに良い素材を手に入れるため、質問リストを作ることも必要になる。
ネットなどで調べて出てくる以外の、情報を引き出すために、基本情報は押さえておくこと。また目的を決めておかないと、質問はできない。
事前に質問リストを相手に送っておくと、インタビューされる側も答えや資料を用意しておけるので、安心だ。


ついにインタビュー当日

長い道のりを経て、やっとインタビュー当日。
スムーズに取材をするため、まずは今回の取材の目的や段取りについて説明する。
江角さんの場合は、先に話を聞くことが多いそうだ。話を聞く中で、写真に撮りたいものが出てくる場合があるため、先に写真を撮ると二度手間になることがあるそう。もちろん相手の希望や料理の準備などの関係で、写真が先になることもある。

インタビューは、相手が気持ち良く話せるように、配慮することも大切だが、相手に配慮しすぎて、素材が取れないということがあってはいけない。相手にとって当たり前のことでも、わからないことは、その場で聞く。
江角さんはバカと思われても、恥ずかしくても自分がわからないことは聞くことが大切と言われていた。
また、インタビュー時に相手が不機嫌な時もあるそう。もちろん自分が何かしてしまった時は謝ることが必要だが、そうではない場合、相手の機嫌を取らないことも大切だと言われていた。平然としていると機嫌が戻る場合もあるとのこと。


今回、インタビューのやり方を学んで気づいたことは、インタビューをする側とされる側は対等であることということだ。私は、無意識にインタビューする側が下になり、相手の機嫌を取ったり、自分のことは後回しにして相手を優位に考えていた。
しかし、それではインタビューする側が消耗してしまいかねない。相手を尊重し、配慮することはとても大切だが、自分の心をすり減らさないこと。また、相手に気をつかいすぎて、聞きたいことが聞けないと、良い素材が取れない。それは、薄っぺらい記事になる可能性があり、相手にも失礼なことになる。
自分が消耗しないためにも、相手の魅力を伝えるためにも、対等な仕事ができるよう意識していくことが大切だと思った。


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