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食筋トレをはじめたわけ

栄養士→歯科医師で得した分野って?


私の職業は歯科医師(兼 栄養士)です。
専門は「摂食嚥下障害」といって
病気や何かの理由で、食事が食べられないという方に対して
検査してその原因を探り
原因に対してどうしたら良いか考え
一人でも多くの方に
しっかり栄養を摂って元気になってもらい
食べる楽しさや喜びを取り戻す手伝いをする
というニッチな分野です。
私がこの仕事をし始めた20年前は
この分野はあまり知られていませんでした。が、ここ何年かで
ずいぶん食べることへの関心が深まり
多くの方々がこの分野で活動されるようになってきました。


これまで患者さんの「食べられない」状況を診てきて
自分で勉強したり、発表したりすることに加えて
私の周りにいた医師、看護師、理学療法士をはじめとしたリハビリスタッフなどの多くの方々から、その分野ならではの視点から診た「へ~そうなんだ」を学び、知識の引き出しを増やしてきました。
そして、自分の子育て経験からも子どもの成長期における
いろいろな「へ~そうなんだ」を学んできたワケです。

さらに、どうしよう・・と悩む問題の多くは
栄養士として学んだことから
歯科医師として学んだことへの勉強が
つながって考えられるので
アドバイスも格段に多くすることができます。


なんでこんなニッチ分野の専門に?

そもそも、私がこの分野を専門としているのは
栄養士になるための勉強をしていたときに
「そうか、人間は口から食べているんだ」ということに気がついて
口の専門家である歯科医師になったからです。
ですから、食べたいのに食べられないなんてことを相談されると
どうにかして力になれないものかと、一生懸命考えます。
ですが長年、本人とその家族、周囲のスタッフのことも含めて
食について診てくると、ある程度「脱力系」でいかないと
無理だねこりゃ・・という状況も多々あることに気がつきました。
食べることは、周囲の環境にも大きく左右されるからです。

そして、この脱力系を考えるのが
本来めんどくさがりな私にとっては
得意であり、うってつけだったのです。


食筋トレってなに?


「食べる」事に関係する全てのこと
人間のしくみ、食べものの仕組み、食を取り巻く環境など
あらゆる事をまんべんなく学べるように
ロジカルメソッドとしてまとめたのが
食筋トレです。
このメソッドに沿って、自分でベストコンディションを
作り上げていきます。
個体差はあれど、人間のしくみは皆同じ。
そのしくみに合わせて、食べものを調理したり、食べたりすることで
人間の健康は保たれていきます。


あなたの得意×食筋トレで唯一無二のポジションへ

これまで私が勉強してきたこと、経験してきたことを
教育を通して社会還元しようと決めて
食筋トレアドバイザー資格を作りました。
ここで勉強したことを、資格もお渡しして活動できることにしたのは
長い人生、今の仕事が終わった時、一段落したとき
さてどうするか・・・白紙。焦り。みたいな状況にならないためです。
人生の先輩方を多く拝見していると
自分の仕事がある方、知的活動を盛んにしている方は
病気になっても回復する活力があるように感じます。

食筋トレを勉強して自分の健康を保ちつつ
他の誰かを健康にするアドバイスをする活動は、
この先、決して不必要とはなりません。
さらに、あなたが実践してきた食事法など、経験が加われば
あなたオリジナルの食筋トレ講座が開けるでしょう。



高齢者の介護からみえる子育てで必要な事


私が拝見するのは高齢者が多く
介護の場面での相談が多いです。
でも、そういう場を多く診るほど
早いうちからの食習慣というのが非常に大事で
それを伝えられるのは、家庭であると感じます。

そして、仲良く子どもと過ごせるのも
子どもが帰りたいと思える家庭であること。
という理由で
おうちでママが実践する食筋トレ流食育にも力をいれています。
子どもをみれば、その家庭は見えてきます。


全てのことは、全力投球では長続きしません


先にも述べた、めんどくさがりな性格から
常に「手抜き」を考えています。
ココで言う手抜きは、サボりではありません!
「きちんとした理屈を知って、仕事を効率化する」
ということです。
理屈を知っていれば、やらなきゃいけない
最低ラインがわかりますから
余計なことをしなくて済む。
つまり「脱力系」でいかれるワケです。

食筋トレではここの理屈をみっちりお伝えします

忙しいママの大変さは
忙しいママである私がよくわかります。

このnoteでは
皆様に知って欲しい「へ~」を
少しずつお伝えして行きたいと思います。



著書
「食べる」介護のきほん 誤嚥を防いで食の楽しみをキープする
 食事介助&お口のケア

気づきの摂食嚥下と口腔ケア 「たべる」をささえるケアの
気づきとレシピのヒント


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