コップ

わたしのこころのコップは、もうすぐ溢れそうな、そんなギリギリのところにある状態だ。
あと一滴が落ちてきた瞬間、ドバドバと中身が溢れ出して止まらなくなる。

その一滴は、なんてことないことなのだ。
日常の中で起こりうる、本当になんてことないことなのだ。
ペンを落とした、普段より10分遅れて家に着いた、時計を忘れた、ミルクをこぼした…
育児と家事をしていれば、いや、生きていれば、いくらでもそんなことは起こる。頭では分かっている。
「そんなときもある」「誰にでもミスはある」「なんてことない」と。

しかしわたしの心が許してくれないのだ。
「無能だからだ」「どんくさいやつめ」「消えろ」と、心がわたしを叩き潰してくる。

そしてそれは、いろいろな形で心から外界へと溢れ出してくる。

思ってもいないようなひどい言葉、自分を傷つける行動、叫び、涙…凄惨な姿だ。
どうしても止まらない。始まったらもう、止められないのだ。

日々の中で少しずつ注がれてきた負の感情は、塊になり、頑固にこびりつき、常に心をいっぱいいっぱいの状態にする。
それをなんとか見過ごし、やりくりする。
しかしあるとき、「一滴が降り注ぐ」日がやってくる。ただのキッカケだ。つまらない、笑い飛ばせばいいような、小さな小さなキッカケだ。


コップをいつか、正の感情でいっぱいにしてみたい。
降り注ぐ一滴をキッカケに、外界へとプラスのものを放出してみたい。

わたしにはそれがいつかできるだろうか。
夫と娘からもらった幸せをコップに溜め、入りきらなくなった日には、笑顔で思いきり抱きしめることができるだろうか。
「もう心に入りきらないよ〜」と少し困り顔で、でも嬉しくってたまらない気持ちで、2人を抱きしめることができるだろうか。

言い訳のように2人を抱きしめる日々を抜けて。
嫌わないでと2人の手を握りしめる日々を抜けて。


まとまらない文章だなぁ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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