自己紹介 Part.4 拗らせの根源

もういいかな、今日はサボろうかな、と誘惑されましたがまだ負けない。

小学生時代ラストです。

前回、赤文字殴り書き手紙を突きつけられた後のお話。

(あらゆる助詞を省くとなんでも千鳥のノブみたい。)

プライドが邪魔をする

転校してすぐクラスの女子を敵に回したにもかかわらず、気にせずぼっちを貫いていたある日。

それまで沈黙していた彼女たちだったが、おそらく一人で飄々としてるのが気に食わなかったのだろう。

誰もいない教室で本を読んでいたところ、彼女たちに囲まれた。


"なあ、いつまで無視するん"

"人に謝ることもできひんの"


確かに。きもちわるい、と発したのは私だ。

謝るべきは私だろう。

声を絞り出す。


"ごめんなさい"


心からの謝罪、のつもりだった。


"いや、そんな気持ちこもってへんのいらんし"


もう私にはなす術が見つからなかった。


"違うよ!本当にごめんなさいって思ってる!"

と反論するべきだったのだろうか。

どうしたらいいのか小6の私には見当もつかず、だんまりを決め込んだ。

本当は謝りたいのに、プライドが邪魔をした。

そして、プライドを捨てて彼女たちに謝るほど、  

私は彼女たちのことを大切に思っていなかった。


その後、私は担任に呼び出された。

"きもちわるいと言われて傷ついた、気持ちのこもっていない謝罪しかされなかった、と聞いている。

なぜきちんと謝らないんだ。

悪いことをしたのは君だろう。"

担任の言うことは正論だったが、やっとのことで口にした謝罪の言葉が伝わらず悔しかった。

なぜごめんなさいも素直に言えないのだろうと自分に嫌気もさした。

私はただ泣くことしかできなかった。


そのまま担任に彼女らの元へ連れて行かれ、涙ながらに謝罪した。

私の言葉は、すんなりと受け入れられた。

人との距離感を考える

この体験から、発する言葉を考えるクセがついた。

これを言ったら相手はどう思うだろう。

きもちわるいは確かに良くない言葉ではあるが、距離の近い関係性がしっかりと構築された間柄であれば問題はなかった。

しかし、まだ付き合いの浅い人には冗談のつもりでも通じないこともある。


こんなことを考えすぎた結果、どこからが友達なのか、どこまで踏み込んでいいのか分からなくなり、中学では上っ面の浅い付き合いしかできない人間になってしまった。

そして、ついに黒歴史の中学時代が幕を開ける。

私のこじれた性格はここで熟成されていくこととなる。


今日のテーマ曲

人との距離のはかりかた / plenty

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この曲に出会った時、自分の話だ、と泣いたなあ。


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