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中央アジアを抜けたらなんだか気抜けしてしまった。そして悲報、列車の旅の希望絶たれる(2023年7月14日)

こんにちは、車でユーラシア大陸を横断してアフリカを目指しているまよりこです。

【これまでの経路】日本🇯🇵→韓国🇰🇷→カザフスタン🇰🇿→ウズベキスタン🇺🇿→カザフスタン🇰🇿→アゼルバイジャン🇦🇿

2023/7/14: Aktobe, Kazakhstan→Baku, Azerbaijan

朝目覚めて、すぐターミナルに向かってチェックインを済ませた。
空港の目の前で寝るとこんなに楽なのか!
いつも東京では羽田や成田にいくのが本当に面倒・・・
アクトべ空港は予想通り小さく、一つしかゲートがなかった。意外にも予定から20分遅れですぐ離陸できた。


一方バクーの空港は、逆に想像より大きくキレイな空港だった。
アライバルビザの取得も一瞬。その後買った市内へのバスのチケットの手続きより簡単すぎてびっくり。

空港内
マックも久しぶりにみた
バスカードを買います
空港バスは24時間運航
中央駅の28 May駅まで

バスで市内に向かい、ホステルに向かう。
何これ、思った以上にもうヨーロッパだよ・・・。
いったことのあるトルコの東側なので、もう少しアジアテイストよりの国だと思っていたので、いきなりの変化に思った以上に面食らっちゃう。

なつかしきヨーロッパの雰囲気

荷物を置いたら、まずは旧市街に向かって街歩き。
ここはシルクロードで栄えた都市の名残を感じる。
だけど街のいたるところに、オイルマネーで潤っていることを感じさせるドバイのような現代的でど派手な高層タワーも立っている。

なるほど、ヨーロッパに来たと思わせながら、オイルマネー的な建物もあり、かつシルクロードの名残や、中央アジアのテイストもやや感じられるという、ミックス具合がなんだかエモい。

旧市街の様子
Tower of maiden
宮殿
街は坂と迷路のような入り組んだ道で、迷子&体力消耗必須

その後、楽しみにしているトビリシへの寝台列車のチケットを手に入れるため、中央駅である28 May駅のチケット売り場へ。運よく英語が上手な駅員にあたった。

地下鉄駅の外観
その隣に、バスチケット売り場あり
KFCの左側から入ります
入って右手に列車のチケット売り場
整理券をとって、番号が掲示板に表示されたら、指定されたカウンターに行きます


「トビリシ行きのチケット、明後日買えますか?」
「トビリシ行きの列車は現在運航していませんよ」

「え!!??陸路は入国はできないけど、出国はできると色んな情報源から聞いていたのに。。。」
「厳密にいうと、陸路での出国はできるみたいです。ただ現状、バクー⇔トビリシ直行の寝台列車は、双方向に運航していないんです。」

がーーん。。。(崩れ落ちる)

「ご存じの通り、飛行機ではもちろn出国できます。陸路で行きたいのであれば、国境の近くの別の都市に列車で行って、そこから国境に行くことはできます。

なるほど。。。
ホステルに戻ってみて調べていると、いくつかルートはあり、駅員に教えてもらったAghstafaという都市経由や、北部のShekiという古都や自然がすばらしいエリアを通って、ミニバスなどを乗り継ぎまくっていくルートはあるよう。

ただとっても体力と時間が必要なルート。
列車でひとっ飛びする想定でいたので、荷物をかなり担ぎづらいボストンバックで結構荷物を詰めて来てしまったの後悔。。。
でも旅人としては、めっちゃ魅力的なルート。。。
しかも飛行機1時間ちょっとのフライトなのに2万越えで高い。。。

何時間も葛藤した結果、フライトを選んだ。
ちょっと負けた気分だったけど、トビリシにしっかり拠点を構えてそこからジョージア北部を旅する選択肢もあるよね、と開き直った。


その後、涼しくなった夕方から海岸沿いや新市街を歩きながら、街や人々を観察した。とても気持ちい散歩なはずなのに、なんだか気分がのらない。

カスピ海をのぞめます
オイルマネー
ここの港のターミナルに船で到着するはずでした。。。
きれいなショッピングセンターもちらほら
夜のカスピ海沿い。きらびやかなフレームタワーなどが目立ちます
新市街の中心、ニザム通り。レストランが立ち並びます

― 街並みはこぎれいになって、完全にヨーロッパの雰囲気が感じられる。
― 人々の顔立ちは、少し東アジア系の顔立ちが抜けていき、トルコ寄りの顔や、ヨーロッパ寄りの顔になってきた。
― イスラムの国だけど、ヒジャブを被った人も極端に少なくなり、ファッションや美意識は完全に西欧系のテイストに変わった。
― マックやスタバ、シナボン、服のブランドも、西欧系のチェーンが圧倒的に増えた。
― 恋人・夫婦たちのスキンシップも一気に増えた。
― 爆音ミュージックをかけた車が街を通りかかる。

もうヨーロッパそのものなんだね。。。。

自分が小さい頃過ごした大好きなヨーロッパに久しぶりに近づくので、うきうきしていたはずなのに、あらゆるものが便利できれいで英語もある程度通じる国に来てしまったら、なんだか気抜けしてしまった。

たぶん、言葉が通じないとか、地元の人と触れ合う機会が多いとか、トラブル続きだけどやりたかったことを達成できたとか、そういう旅の張り合いがなくなってしまったからかもしれない。

数日前は車中泊がきつくて、もうそろそろヨーロッパに行きたいかもと嘆いていたのに、なんとも自分勝手だなぁ。

もぬけの殻になりながら、その日の夜はホステルに帰った。

久しぶりに旅らしい旅ができた後だったので、ちょっとしたカルチャーショックなのだと思う。
たぶん数日後には慣れてきて、きれいなヨーロッパの街並みに、うっとりしながら楽しんでいる自分がいるはず。

おやすみなさい。

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