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【お題:ルールを知らないオーナメント】AIが作ったオーナメント

 世界ではAIが作ったオリジナルのオーナメント、『へるぺふぁ』という飾りをどのイベントで、どうやって使うかが流行していた。
 へるぺふぁは、黄土色のグニャグニャしたような、不衛生な表現を使えば、噛んだガムみたいな形状をしていた。
 ある者は街中華の暖簾の隣に設置し、ある者はバレンタインチョコの隣に置いた。
 ある者は節分の鬼の角代わりに。
 ある者は重要な会議にペットボトルの水のキャップに付けたりして、各々個性的に飾っていた。
 ある日、母がへるぺふぁを赤ちゃんのおしゃぶりに使おうとしたら、間違えて舐めてしまった。
 すると、たちまち言葉を喋り東大入試レベルの問題を合格できるまで成長した。
 これを知った政府はへるぺふぁを強制回収し、欲深い政治家や成金達がこぞって食べた。
 その結果、みんなコバエになってしまった。
 実は隠された効果があった。
 清き者には強大な力を、汚れた者には貧弱な力を授かるのだ。

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