【お題:トロンボーンの口調】トロンボーンボイス
ショート動画で、トロンボーンの楽器の音色に合わせて話す『トロンボーンボイス』が流行した。
それは動画だけでなく、街中にも見られた。
「こ〜〜〜〜〜んにっち〜〜わ〜〜〜!」
「ど〜〜〜〜こっいっこ〜〜〜か〜〜〜?」
こんな感じで喋る人が急増し、彼らを『トロンボーンヒューマン』と名付ける者もいた。
しかし、これに対抗するように『バイオリンボイス』や『フルートボイス』『チェロボイス』『鈴ボイス』『三味線ボイス』『和太鼓ボイス』『リコーダーボイス』などが現れて、街中には色んな楽器の声色が蔓延していた。
そんなある日、普通の人の言葉で話す者が現れた。
それがたちまち拡散され、人の声で話すのがブームになった。
世界中に広まり、楽器の声色で話す者が少数になった。
そして、何年かの時が経ち、誰も楽器ボイスで話す者はいなくなった。
後に楽器ボイスで会話していた時期を『オーケストラ時代』と呼ばれたそうだ。
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