お陰さま
3回忌までの壁
経験者の方に聞いて、そして自分もその月日を過ごして思ったことは、3回忌までがまずは最初の壁。
法事から始まり、いろいろな諸手続き
来訪者との対応
自分自身の心のケア
新しい生活への立て直し
3回忌までのスケジュールが意外にやることがたくさんある。
保険・銀行・所有しているものの名義変更、その度に
「この度、主人が亡くなりまして・・・・」と窓口で、電話で何度も何度も話をしなきゃならない。
私の場合、窓口の方が
(この人のご主人ってことはないだろう・・・)って思ったのか?
「亡くなったのはお父様ですか?」と聞かれることもあったりして、、、
丁寧な対応と、確認なので仕方なかったんだけど、その度に、
「いえ、主人です」というこの言葉を発することが辛くもあった。
法事も3回忌を終えると、少し時間もあくので3回忌を終えるとひと段落できた。という経験者が大半。
「そこから景色が変わるから・・・・」と聞いていた経験者の話に私は未来に希望をもてた。
少しずつ現実を受け入れていた
法事をして手続きをしているのに、それでも今まで当たり前にあったことが急にある日になくなるって、なかなか受け入れることができなかった。
車の運転はほぼほぼしなかった私は、助手席に乗ることが多く、つい癖で助手席へと向かうことが多かったが、(そうだ、そうだ、私が運転だった。。。)と、運転席に乗ることで運転手の彼はいないんだったって思い出す。
ふとした時に、これは一人でやらなきゃいけないんだった。って思うと、悲しくなる時もあった。家族連れを見たら、たまらなくなって泣けたり。
そんなあたり前の日々がなくなったんだ。と、小さな生活の中でちょっとずつ確認していくことで現実をゆっくりと受け入れつつも、悲しくて泣いてばかりもいた。
だが、会社の友人や共通の友達がいる存在でたまに話す思い出話が、喪失感じゃないものを思い出させてくれて、それは心の救いであった。
そして、子供にも私からそれを受け継いでいくことにした。
人は他力で生きている
最近聞いた言葉である。リスタートした頃は、これから私が頑張らなきゃ。一人で育てていくんだ。と、張り切った。
これからの私はお父さんであり、お母さんもやっていく。
主人の無念を私がやっていく。
だがだが、一人の体。
私は女であるから、男ぽいことが出来たとしても主人になることはできない。そして、私のような環境にならなくても、人は他力で生きているのだ。
このNoteが入力できているのもPCがあり、このシステムがあり、そして、私の体は私自身で作ったものではない。すべてのものが自分で作ったものでない時点で私たちは他力で生きているのだ。という話を聞いた時、すべてのものがお陰様で・・・・なんだ。
そして、自分でできる力には限りもある。
子供が保育園に行き初めて、反対意見もあったので、(私は子供に残酷なことをしているのだろうか・・・)と考えることもあった。
けれども、保育園のお便りノートで、子供の成長を多くの人が見てそれぞれの視点で書いて教えて下さり、私と母で保育するよりも多くの目で成長を見て下さっていることを感じると、とても有難かった。
お父さんがいない喪失感があった時に、近くの先生が
「こんなこともできるようになったんですよー」
と、成長を共に喜んでいる人が近くいてくれることが、私の心の穴を埋めてくれたように思う。
子供の世界
結論から言うと、子どもには子どもの世界があって、私は保育園に早くに入園したことはよかったと思っている。
先に書いたように人間関係を作るのが得意になれたのは、体験者の方が話してくれたように保育園がベースではないかと思う。
そして、シングルマザーになった私の環境ならば、よりそれはよかったと。
私の場合は、私自身が前を向くには24時間育児は無理だ!とも考えたのも入園の一つである。
子どもは子どもの世界
私も保育園入園の為に仕事をする、そして時には一人の時間でどっぷりと悲しむ時間も、時には大人同士で会話する時間も必要だった。
そして、その頃の私は、たぶん公園デビューっていうものが出来なかったかしれない。公園に行っても家族連れを見ては、メソメソ泣いてる時が実はけっこうあった。
(公園は辛いなぁ・・・)って思っていたけど、保育園のお陰で子どもが仲良くなった友達のご縁で私もその保護者の方々と仲良くして頂くことがたくさんあった。
我が家の事情を聞いた友達は、一緒に旅行を連れて行ってくれたり。
時には、仕事の会議の時に子どもを預かってくれたり。
うちでお泊り会をするからおいでーと誘ってくれたり。
これは保育園に入園したからできたご縁でもあった。
一人で頑張らなくてもいい。
子育ては、いろんな人の力を借りたらいい。
一人でできる力なんて限られてるし、お互い様だよーってよくママ友に言ってもらえていたけども、本当にお互い様。
何より、子ども同士の世界をたくさん経験できたのも幸せなこと。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?