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私の英語多読遍歴60:Son

「The Giver」シリーズの最後の1冊です。

話は最初の「The Giver」で登場したコミュニティに戻ります。時系列も同じくらい。Birthmotherという職業に選ばれた一人の少女が主人公です。

高度に発展しすべてが管理されたコミュニティにおいては人の誕生すら管理されているという状態には薄ら寒さをおぼえますね。ディストピア系の作品ではよくありますが、実現しないことを祈るばかりです。

【ネタバレしない程度のあらすじ】
主人公のクレアは引き離された自分の息子に会いたいと思うのですが、その気持ちがいったいなんなのかわからない。そしてある日アクシデントで別のコミュニティに流れ着いてしまい、記憶を失うもあるきっかけで記憶が戻り息子に会うために旅をすることになる。息子を見つけるためにクレアは怪しげな「取引」を行い、自分の大切なものと引き換えに息子を見つける。

ということで母を訪ねてならぬ母が訪ねて三千里です。

あの不気味な管理されたコミュニティについていろいろ知れたのはよかったですが、そもそもなんであのコミュニティができたのかは謎です。その科学技術どっから持ってきたんだろうとか。他のコミュニティはもっと退行しているのに。

ほかにも結局あの取引はなんだったんだろうとかまだ疑問はいろいろありますが、一応これでシリーズ終了です。3作目Messengerで感じた疑問も一応解明されました。

巻末にはおそらく学校のリーディングの授業用と思われる、ストーリーに関連した討論テーマのようなものが記載されていました。さらっとだけ読みましたが、こうやって一つの本をいろいろな角度から話し合うのは面白いなと思いました。

以上、「Son」でした。

次はラダーシリーズで読んでみたスティーブ・ジョブスの伝記「The Steve Jobs Story」です。

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