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私の英語多読遍歴114:The Queen's Gambit

Netflixでヒットしたチェスプレイヤーのドラマの原作。

母親の死により孤児院に入ったベス。ある日地下室で用務員のシャイボルが一人チェスをしているのを見て興味を持ち、教えてくれと頼む。やがてベスはチェスの才能を開花させ、養子にもらわれたのちにトーナメントで賞金を稼ぐようになる。

当時(1960年代)男の世界と思われていたチェスで若い女性であるベスがどんどん強くなり勝ち進んでいくサクセスストーリーです。ドラマ版では当時のファッションやインテリアがとてもオシャレに再現されていて、主演のアニャ・テイラー=ジョイの目力の強い美貌も特徴的でした。

原作もドラマもストーリーに大きな違いはありません。違いをあげるとすればドラマ版ではよりベスの精神面やトラウマに焦点を当てている点でしょうか。ドラマでは依存症もより深刻に見えましたが、原作ではそこまでひどくはなかったです。それ以外は原作に比較的忠実に映像化されていたと思います。

Enolaのときは「思っていた話と違う…」となったドラマ版でしたが、今回はそういう違和感はまったくありませんでした。たぶん先にドラマを観たので脳内映像がドラマのキャストになっていたのもあるかも。先に本を読むと想像していたキャラとドラマのキャストのイメージがずれて違和感になったりするので。。

チェスについては実にざっくりとしたルールしか知らないので、対戦シーンなどはひたすら読み流す感じになってしまいました。チェスが好きな人ならもっとエキサイティングに感じるのかも。文字でひたすら駒の動きを説明されるのでそこらへんは正直ちんぷんかんぷんで。。とはいえ、黙ってプレイしていても心の焦りや葛藤なんかはあるものでそれは映像よりも文字が勝るなと感じました。駒一つ動かすのにそんなに考えてるんや!っていうの、本で読んだほうが理解しやすいです。

ドラマ版で脳内補完しているのも多いに貢献していると思いますが、全体に読みやすかったです。Netflixのドラマはすごくよくできていると思うので、本とあわせて観てみるのもおすすめです。

以上、「The Queen's Gambit」でした。

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