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私の英語多読遍歴32:The Giver / Gathering Blue

これはけっこう有名かな?読んでる人が多い印象。

ディストピアが舞台のお話です。人々は長老たちによって管理され、何もかもが統制された中で暮らしています。誰もそれに疑問を持たず、こうやって管理されているからこそ幸せに暮らせるのだと信じています。
仕事もパートナーも子供もすべて計画的に決められコミュニティから与えられるようになっており、究極のコミュニズムというところでしょうか。

子供たちは一定の年齢に達すると社会の中での役割(仕事)を与えられることになっていますが、主人公が与えられた仕事は何十年に一度しか選ばれない「レシーバー」という役割。これは過去の記憶を受け継ぐ仕事です。過去の記憶とは、コミュニティが平和に暮らすために封印してきた様々なこと。それを言っちゃうとネタバレなので控えますが、私にはけっこう衝撃でした。

今私たちが直面している差別をなくすための取組み、例えばポリティカル・コレクトネスなどはとても大事なことだと思いますが、それが行き過ぎた先にあるのがこの一見平和で不気味なコミュニティなのではないか?と思ったのです。

すべての争いの種を排除した先にあるもの、そのために失うものがここに書かれているのではないか、と。

そういう衝撃も含め、話はとても面白かったのですが終わり方がもやる。
読者にどうなるか考えさせたいのか?すごくTo be continued...っていう感じで終わります。続くのかなと思ってシリーズの次を読んだけど続いてなかった。

これがシリーズの2作目です。全然違うところの話でした。

これも1作目とはまた別のディストピアを描いていて、高度に管理され発展した1作目のコミュニティと違い、こちらは完全に中世に逆戻りしたような世界です。

染色が一つのテーマなのですが、草木から色を取り出す過程がすごく好きです。そこはフィクションではなく実際にある植物などが出てくるので、へーそうなんだと楽しく読めました。
終わり方はこれまたもやる感じでしたが3作目はまだ読んでいません。

こうやって振り返るとまた読みたいと思う本が増えていきます。もっと読むスピードあがらないかな…日本語並みに速くなればもっと読めるんだけど、英語はまだまだ遅いです。

以上「The Giver」と「Gathering Blue」でした。

次は「Master English FAST: An Uncommon Guide to Speaking Extraordinary English」英語で英語学習法を読んだらどうかなと思って読んでみた本です。


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