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私の英語多読遍歴4: The Little Prince

とても有名な大人の童話「星の王子様」
その英語版が The Little Prince です。原書はフランス語やったっけ?

これには大変な因縁がありまして

私がその昔通っていた高校は公立の割に英語に力を入れていて、サイドリーダーの授業がありました。その時のテキストがこのThe Little Prince。

ある日、宿題で3行ほどの文を訳してくるように言われます。次に当てるからと。

たった3行なのに、全くわからん。。

そこで私はその3行にある全ての単語を辞書で調べました。
当然一つの単語に複数の意味がある場合もあり、「なんで違う意味があるねん!」と英語という言語に怒りを覚えつつ、並べた単語の訳語を眺め、その訳語を適当に組み合わせて文章にし、それを日本語らしく整えました。

授業当日、予告通り当てられた私は作り上げた訳文を読み上げます。

 先生「・・・??お前は一体何を読んでるんだ?」

文章の構造も前後の関係も無視で単語の意味を(しかも違った意味も含め)つなぎ合わせた文章はもはや元の話とは全く関係のない文になっており、クラス中が爆笑…

なんで私だけこんな目に・・(涙目)
(あとで他のクラスメートは翻訳本を使っていたことを知る。我ながら要領悪くて泣ける)

おのれの勉強不足は棚に上げ、私は周囲を呪いました。
意味のわからん英語という教科が大嫌いになり、何の罪もない「The Little Prince」も長らく見るだけでイヤな思い出が蘇る本になりました。

それから15年後、まだ英語を勉強し始める前。
「洋書が家にあるってステキ」とかなんとか思ったのか、はたまた(何も勉強してないけど)今なら読めると思ったのか、突然The Little PrinceのPBを購入。
開き、最初の2ページほどを「割と読める…気がしないでもない」と読み、でもやっぱり先には進めず(難しかった)そっとじ。そのまま本棚で眠っていました。

さらに5年が経って、オランダに引越し、英語の勉強を始めて多読という学習法にたどり着き。本棚に眠っていた「The Little Prince」を手に取りました。

「おお…!読める!!読めるぞォォ!!!」

20年越しのリベンジが達成された瞬間。

結局たった3行にあんなに苦労した話はものの数日で全てを読み終えることができ、当時の自分の英語力のあまりの低さに愕然としつつ、ここまでやってきたことは少なくとも間違っていなかったと確信したのでした。
多読、あの頃に知っておきたかった…

なお、内容は身につまされる話が多くて面白かったです。たぶん子供が読んでもその深い意味は理解できない話だと思う。

以上、「The Little Princeと私」でした。

次回は児童書の金字塔2冊。「Charlotte's Web」と「Alice in Wonderland」の予定です。

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