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私の英語多読遍歴139:Fear

ここのところ本が落ち着いて読めなくなっていて、たぶん木の芽時の気候だとか、不穏な世界情勢とか、落ちる一方の株価とか、他人がみんなすごく見えるとかそういう諸々がよくわからない不安になって頭の中に居座っているせいじゃないかなと思い、なにか心を落ち着けるヒントが欲しくて読みました。

基本的にはマインドフルネスの思想の繰り返しです。
まずは呼吸に集中すること、そのあと不安や怒りなどのネガティブな感情を手放し、良心や愛、理解といったポジティブな感情を育むための言葉が続きます。

目先の心配というより、もっと根源的な死や病気、老いへの恐怖などがメインです。そういった恐れが心にあるからこそ、人は攻撃的になったり恐怖の元に向き合わないためになにかに耽溺するという洞察にはなるほどと思いました。

TVをずっとつけているのは一人になるのが不安だから、自分の不安を直視しないために気を逸らすためにやっている、でもそれは毒であるというのも、TVからネットに置き換えても十分通じるなあと。ていうか私が今まさにこれですね。気を紛らわしたくてネットを徘徊して結局もっと落ち込んで戻ってくるという。。

200ページもない短い本でかつ内容もまったく難しくないにも関わらず、やっぱりえらく時間がかかってしまいました。でも途中途中呼吸法が出てくるたびに息を吸って吐いてとやっていたら、文字に集中する方法を思い出してきたような気がします。

マインドフルネスに関して内容的に目新しいものではないのですが、優しさが伝わる文章とマインドフルネスの実践方法を読んでいるとだんだんと気持ちが落ち着くのを感じたので、これはもはや読むセラピーといってもいいのでは。

マインドフルネスに関心がある方にも、頭の中に不安や心配がもやもやしていて困っている方にも。

以上「Fear」でした。

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