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私の英語多読遍歴119:Magpie Murders

ミステリーが好きならこれ!という記事をどこかでみたのが最初。そんでセールのお知らせを見つけて。

イギリスの郊外にある小さな町である日家政婦が死んだ。事件性はなく事故であるとされたが、その出来事をきっかけに町の人々の持つさまざまな歪みが現れ始める。小さな敵意はいつしか一人の領主に向き、そして殺人が起こる。探偵Atticus Püntは事件の捜査に乗り出し、やがて真相に到達するが…

これはすごい本を読んだ…。というのが感想。まさに王道の古式ゆかしい本格ミステリで始まり、中程でがーんと飛ばされます。前情報なしで読んだので、リアルに「へ???」って声が出た。

アガサ・クリスティをはじめ古今の作家たちの名前が出てきたりして好きな人はニヤリとするでしょう。ミステリー小説に対する作者の皮肉とも言える考察がちりばめられていて、トリックも盛りだくさんです。誰が犯人か、ヒントはきっちり作中にあるので、自分で推理してみるもよし、流れに任せて最後に「ああ〜!」となるもよし。

500ページあるのでたいがい分厚いのですが(邦訳版は上下巻になっています)、途中飽きるようなことはなかったです。スリラーじゃないのでハラハラはそんなにしません。探偵が少しずつ真相に迫る感じがなんともたまらない。

英語はサクサク読める〜とまではいかないかも。わかりやすいところもあればわかりにくいところもあります。前半より後半のほうが読みやすくなるので、前半しんどくて投げよっかなと思っていてもとりあえず読めるなら半分すぎまでぜひ。

アンソニー・ホロヴィッツ、さすがだわ…と思わせてくれる作品でした。他の本も読んでみたいのでウォッチリストに入れました。なおこの本は2巻シリーズですが、この1冊でちゃんと話は終わっているのでこれだけ読んでも大丈夫。本格もそうでないのも、ミステリーが好きなら読んで損はない本だと思います。

以上「Magpie Murders」でした。

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