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私の英語多読遍歴69:Rainbow Valley

引き続きボチボチ読み続けている赤毛のアンシリーズです。

前作で30代のアンのいろいろが書かれていたので今度は40代かなと思ったら、今回アンはほとんど出てきませんでした。

話のメインとなるのは村の牧師さん一家。奥さんに先立たれた牧師さんとその4人の子供たちが今作のいわゆる主人公です。子供たちはアンの子供たちと歳が近く仲良くなるので、その流れでアンも少しでてきますが完全に脇役です。

いい人だけれどすぐに何かに没頭してしまい子供たちのケアはほとんどできていない牧師さんと、基本的にいい子ではあるけれど、村で期待されるようなしつけを受けていないがために周りからやいのやいのといろいろ言われてしまいがちな子供たち。そんな子供たちの小さな冒険と、それから大人たちの間のちょっとしたロマンス。それが今作の物語でした。

風景は相変わらずとても美しいのですが、狭い社会のこと、偏見もひどいしゴシップや噂話はあっという間に広まるし、なかなか大変そうです。
子供の目から見た大人たちの態度というのも見えてきてそこは面白い。

アンの物語というよりアンの周りの人の物語になっていましたが、ストーリーは退屈することはなくかつひどく落ち込むこともなく、安心して読めました。

英語はスラングというか話し言葉をそのまま文字にしている部分は慣れないと読みにくいですし、イディオムも結構多かったので雰囲気wで突破している部分も多かったように思います。ある程度語彙力(と想像力)は必要だと思います。1冊目から読んできて雰囲気には慣れてきたおかげで修飾語は適当に想像でかわせるようになりました。

同じシリーズを読んでいると、脇役の人たちにすらだんだん愛着が湧いてきて、なんだか親戚の話を聞いているような気になってきます。小さな村とその周辺のちょっとした出来事を書いているだけで、大事件が起こるでも謎解きがあるでもないのに世界中にファンがいるのはやはり文章力の成せる技でしょうか。残りのシリーズもすこしずつ読み進めていきたいと思います。

以上、「Rainbow Valley」でした。

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