相性の悪さは、リアクションで可視化できる

「相性とはなにか?」への適切な説明ができるようになった! と先日noteに書いた。これは、かなりの発見だったので、ぜひ感想を教えてもらいたいと思います。ここでは、「相性のよさ」の見つけ方を書きました。

今回は、「相性が悪い」とはなにか? について書きたいと思います。

「相性とは、相手の言動ではなく反応を見ることで見極められる」と言うことが、わたしの発見でした。↓詳細は、以下です。よかったら読んでみてください。

結論から先に書くと、「相性が悪い人」とは「言葉に対するリアクションが真逆の人」です。(人によっては、「言葉の定義が、真逆の人」とも言えます)

わたしはよく、ケンカの仲裁役になることがあります(主に、女性)。学生時代にも共通の知り合いカップルの仲裁をして中間試験の勉強時間を削られたこともありますし、社会人になったら上司もお手上げ状態のチームを空中分解しないようになだめ、業務以上に人間関係の修復でタイヘン評価される、なんてこともありました。

性格なのか、気がつくとそういう役回りになっていることが多いんですね。リーダーが機能していないときに発揮される、調整スキルが異常に高いんだと最近では自覚しています。

さて、いろんな場所で、いろんな女性たちの「言い分」を聞いてきました。当事者として、「言い合い」や「すれ違い」を目撃もしてきました。

その度に、わたしは「なんで、こんなに分かり合えないのだろう?」と彼女たちのすり違う様を見て、とても疑問でした。そして、いつまでも混じり合わない主張のぶつかり合いを眺め、事態が悪化するにつれ、「なんで、譲り合わないんだろう?」と思ってました。

とにかく、ワガママなんだな、と諦めもしました。

ある日、チーム内でもめ事が発生しました。年下リーダーAさんと年上メンバーBさんは、年齢差はそんなにありません。でも、こんなにわかりやすい「すれ違い」あるんだろうか? という面白いすれ違いが起きました。

実は、これって「問題」としてわかりにくく日常に潜む「リアクション」の差なんです。

注意して見ないと「意見の違い」で片付けられてしまい、「みんなちがって、みんないい」的な「色んなやり方があるよね」で問題が放置されてしまうし、ぶつかってる当事者同士も「すれ違い」に気がつかないんです。

たぶん、みなさんも心当たりがあるモノ、あるんじゃないかしら。

リアクションに注目するとすれ違いが、超よくわかる!

わたしといるときに、Bさんが「わたし、Aさんのやり方に納得がいかない」と言いだしました。そこで、実際に起きた「すれ違い」をシーン別で2人のリアクションを書いて検証したいと思います。

(コンセプトの決め方):アクション

年下リーダーAさん「メンバーみなさん、各自でコンセプトを考えて出しましょう」(=提案型)

年上メンバーBさん「まずは、各部署の人やユーザーになり得そうな人のヒヤリングをしてからにしましょう」(=問題解決型)

(進め方):アクション

年下リーダーAさん「ユーザーは仮で決めてコンテンツをまず作って形にし、修正しながら進めて行きましょう!」(=やりながら派)

年上メンバーBさん「コンセプトやユーザーをもう一度、しっかり洗い出してから狙ってコンテンツを作りましょう!」(=決まってから派)

(チーム外の人への依頼):アクション

年下リーダーAさん「ぺら一枚でもいいからアイデア出しお願いできますか?」(=やりながら派)

年上メンバーBさん「人に簡単にモノを頼むなんて失礼だ」(=完璧主義)


どうですか? 「反応が違うんだ」と、第三者から見ればわかるんですね。

で、こういうモメてる時は、だいたいどっちかが怒っていることが多いです。実際Bさんも、Aさんの発言に腹を立てているようでした。

話がすれ違って相手が怒ってる時に起きていること

何に怒っているのか? 次のシーンをみて欲しいです。

(言葉の定義が違う問題)

Bさん「企画を立てようと思って、新人の子にヒヤリングしてみたの。そしたら、今回の私たちのコンセプトって、あんまりニーズがなさそうなんだよね」

Aさん「ユーザーはまだ自分が欲しいものがわからないので、コンセプト段階ではヒヤリングしてもニーズは出てこないと思います」

Bさん「読者に話を聞いたり、企画対象者に話を聞いたりするのって、人それぞれやり方が違うんだから、そこまで口出しされたくないんだけど」

Aさん「そういうつもりで言ったわけじゃないんですが」

と、こういうすれ違いってありませんか?

Bさんにとっての「企画」は、「ヒヤリングして作る」こと。Aさんにとっての「企画」は、「ヒヤリングではなく考えて作る」こと。同じ「企画」や「コンセプト」の作り方でも捉え方が違う。

なぜならこの二人は、出自が違うからなんです。

Aさんは、編集者です。Bさんは、広告歴が長い編集者だったんです。

おそらく、こういう背景の違いも「言葉」の定義とか進め方の違いとかに影響しているんだと思います。

だから、「リアクション」も真逆だし「言葉の定義も真逆」で、まさに「相性が悪い」とはこのことだと思いました。

譲ろうにも、「違いに気がつけない」からお互いに譲れないんですね。困り果てて疎遠になって、終了。

このテーマ、結構おもしろいので、もう少し書きたいと思います。

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