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夫と私の違い

はじめに

今日は、夫との間に感じた溝を吐き出したくて書き出しています(え

なので、多分内容的に、愚痴っぽかったり「男と女の違い」という感じになりそうなので、そういうのが嫌な方は回れ右でお願いします。

公共の場ではありますが、個人発信なので、こういうのもお見逃しいただければ幸いです。

男女逆転カップル?

大学時代に付き合い始めた夫と私。
お互いにお互いが初めての彼氏彼女で、何とそのまま結婚しました。

さて、夫の名誉の為にも書いておきますが、夫はとても良くできた人です!

家事は何でも出来るし、基本言わなくてもやってくれる。何かやって欲しいときも、〇〇してーって言えばすぐやってくれる。
性格は優しく愛情深い。動物にも子供にもめちゃくちゃ好かれるし本人も大好き。付き合ってる時もちゃんと「好き」「会いたい」と言ってくれる。
良い人なので、怪しい女の影…は正直全く無かったわけではありません。が、本人の興味が皆無。たまたま見えたLINEの通知にあれ…?と思った時も「あーこの子?なんか最近妙に懐かれてるんだよね」と、ちょっと困った感じで言われました。
懐くって…猫か?と内心笑いそうだったのを覚えています。笑
本人がそんな感じなので、こちらが何もしなくても気づくと連絡がこなくなっていました。

一方の私は、家事も出来なければ、基本自己中で気も効かない、好きとか恥ずかしくて自主的に言えないし、頻繁に連絡を取ったり会わなくても割と平気、リケジョということもあり、男性の知り合いは多め…

うーん、夫よ、本当に私でよかったのか。笑

断っておくと、夫はマメで愛情深いですが、あくまでも「世間一般に言われている男性像と比較したら」程度。
希望していた連絡・会う頻度も、毎日じゃなきゃ嫌!みたいな無理な頻度ではありません。

しかし、ここも問題は私。
元々友達とも連絡手段としてしか使っていなかったLINE。
あと、これは私の感覚なのですが、家から外に一歩出た瞬間に「外交スイッチ」が入り、家に一歩入るとスイッチが切れる。なので、家で外の人との繋がりに労力が割けない。
「外交スイッチ」が疲れるのか、昔から超出不精で、1週末に外に出る予定は1つがベスト。

その結果、連絡も会う約束もこっちからしないし、会うのは月2がベスト、という「世間一般に言われている男性像」よりもっとドライな彼女が誕生しました…

ただ「どうせ数ヶ月で振られるから、踏み込みすぎて傷つきたくない」と思って、塩対応気味だったのもあります。
その当時、周りを見ても1年以上付き合った人がいなかったので、長く付き合うビジョンが描けなかったんですね。でも、数ヶ月後に別れるかも、と想像するだけで泣きそうなのに、より傷つくなんて耐えられない…!と言った感じ。
あと、似たような理由で、自分から行動して失敗した結果、幻滅されるのが怖いというのもあったんだろうなと今は思います。
実際、友達に些細な相談や恋話も結構していました。でもその度に、私の話の内容より、私の塩対応加減に驚かれる始末。
「本当に付き合ってるんだよね?」「彼氏が可哀想」とか言われてました。笑

ということで、私が塩対応すぎるが故に、夫がまめまめしく感じられて、「男女逆転カップル」と我々は認識されていました。

なぜ結婚できたのか

ここまで読むと不思議ではないでしょうか。
夫は何故、私と結婚してくれたのか。笑

この答え、半分は出ています。「夫は私としか付き合ったことがないから」です。

夫をたくさん褒めましたが、もし夫が完全無欠だったら、もっと女性を見る目が養われていると思うので、私は付き合うことも難しかったと思います。つまり、夫は完全無欠ではないのです。

世間一般的なスペックとして、夫のマイナス評価になりそうなところは「顔や服装があまりかっこよくない」「ゲームオタク」「口下手」「あまり男らしくない」あたりでしょうか。

そう、夫は、婚活で穴場と言われる「女性慣れしていない結婚向きの男性」だと思います。
実際、怪しい女の影がちらついたのも結婚直前あたりのみです。スペック面で婚活女子の候補に上がったのでしょう。
さて、そういう男性の良いところとして、こう書かれているのをみたことがあります。

「付き合ったり、女性にモテた経験に乏しく、あまり心変わりしないので、付き合うとあなたのことを一途に大切にしてくれます。」

まさしく、夫が私と結婚してくれた理由はこれだと思っています。
女性を楽しませる能力に乏しかった夫は、その良さが他の女性にバレなかった。
私が一度も離さなかったので、世の中にはもっと素敵な女性がいることが夫にバレなかった。

いやー、本当ラッキーでした☆笑

なぜ私のことが好きなのか

さ、2000字も夫を褒めたので、そろそろ愚痴っても良いかな?笑

結婚できた理由の「半分」は上記の通りです。
では、もう半分は?
今回の本題はここです。

私たちは「恋愛結婚」しています。
プロポーズも夫がしてくれました。
つまり、夫は結婚したいぐらいには私のことが好きなはずなのです。

ここで「男女逆転カップル?」のところに戻ってみましょう。
…さて、私を好きになる要素、あったでしょうか?少なくとも私にはわからない。

そこは女性らしく、わたしも何度か夫に「なんで私のこと好きなの?」と聞いたことがあります。
でも、夫はうーん…と笑って濁すばかり。
逆に不安になりますよね、この態度。
でも何度聞いても同じで、お互い益がないので私が諦めました。

口下手にも程があるでしょ!と思っていましたが、理由が違う事が最近わかったのです。

何故、言葉を濁すのか。
それは、夫自身が自分でも分かっていない、うまく言語化できるほど理解できていないから。
だから、濁すというより返答できなかった、というのが真相のようでした。

夫は、過去「内省」をしてこなかった。ごく最近するようになりましたが、得意ではない。
内省が出来ない、ということは「自分が抱いた感情の理由を言語化できない」ということ。
夫の感情は夫に聞くしかないのですが、肝心の本人も分かっていないのです。
「どうしてあなたはそう思うの?」という気持ちや感情の深い共有ができない。これが夫と私の埋められない溝の1つ目です。

なので、見出しの「なぜ私のことが好きなのか」も、いまだに分かりませんし、多分私が満足できるレベルで解説される日は来ないという事が分かりました…

でも、私以外でもよく聞くと思うんです。
「どこが好きか彼氏に聞いても、イマイチ要領を得ない」という話。
そんな彼氏さん達は、もしかしたら私の夫のように、自分でも理由がわかっていないのかもしれません。

気持ちを理解して欲しい

この溝が分かったのが、私はポジキャリを受けていた時のこと。
ついでにもう一つ、埋められない溝が見つかります。

トレーニングの中で、変えたいと思ったのにそれでも変われないところがあって、少し苦しんでいる時がありました。
そこで私は一回荒療治をしてしまったのです。

私が変われなかったのは「相手に負の感情を伝えることができない」こと。
何か引っ掛かっても、それを言わずに自分で飲み込んで我慢してしまう。

なので、夫相手に甘えの気持ちもあり、出来ないのに負の感情を無理やりぶつけたのです。

私が夫に言ったのは「子供を持つことに不安がある」ということ。実は、私より夫の方が子供を欲しがっています。
一方の私は、自分の体へのリスク、キャリアへの影響を考えると未知の領域すぎて不安で、そこまでして欲しいのか?という問いに即答できない自分がいました。

なので、まず夫に「なぜ子どもが欲しいの?」と聞いてみました。
帰ってきた答えは「元々子供好きだし、自分の子供ならもっと可愛いかと思って」

…えー、愚痴回なので、言わせてください。
理由あっっっさいな!!?
これが私の正直な気持ちでした。
私は産む前から、自分のリスクとキャリアとを天秤にかけて考えているというのに、なんと能天気なこと!

しかも「可愛さなら姪っ子甥っ子でも可愛いじゃん?」と聞いたら「でも自分の子の方がもっと可愛いんじゃないかな、多分」…多分に命かけるのかぁ私…

ここで、夫の能天気さに、私はイラッとしてしまったんです。私はこんなに考えて、決死の覚悟を固めようとしているのに…!と。私の不安を少しでも分からせたい!その上で覚悟を持って欲しい、と思ってしまいました。

そこで、私は自分が考えていることと「とにかく分からないこと、コントロール出来ないことが多くて不安だ」と私の感情を伝えました。
すると夫からは「大変だとは思うけど、それはやってみないと分からない。自分だって出来ることはサポートするのに、なぜそんなに1人で抱え込もうとするのか」と言われました。

これ、微妙にずれているの分かりますかね?
私は「不安だから踏み込めない」って言っているのに対し、夫は「やってみればいいじゃん」と言っている。
いや、勢いで出来るならこんな話してないんだわ。どうしたら私が一歩踏み出せそうかなって話をしたいの!怒

まだ私の不安が伝わっていないんだな、と思った私は、かなり重い言葉を投げかけてしまいます。

「妊娠・出産は少なからず母体にリスクが生じる。最悪、母体か胎児か、みたいな話もあり得るし、その選択はあなたに任せることになる。
ここまで、私の命をリスクに晒す行為だという話を聞いても、同じテンションで自分の子供が欲しいと言えるのか」

「仕事と私、どっちが大事なの!?」なんてレベルではありません。
「私とまだ見ぬ赤ん坊、どっちの命が大事なの!?」って聞いてしまいました…

もちろん、黙る夫。
まあ、赤ちゃんとは言えないよね…赤ちゃんのために私の命犠牲にして良いって言ってるのと同じだもんね…
流石に「ごめんちょっと言いすぎた」と言って、回答は待ちませんでした。

でも、本音では「それは確かに慎重になるべきかもね」ぐらいはぱっと言って欲しかったなぁと思っていました。現実に目の前で生きている私と、まだ影も形もない赤ちゃんとを天秤にかけたときに、即答できないのか…と凹みました。

でも、実はこれも理由が違う事が分かります。

半ばヤケクソになった私は、今後のキャリアプランについてもあれこれ聞いてみました。
しかし、夫から返ってくるのは「やってみないと分からない」「やってから考えればいい」という返答ばかり。

暖簾に腕押し、糠に釘とはこのこと。でも、そんな押し問答のなかで、私は1つの仮説に辿り着きます。

「もしかして、行動する前に未来のことをあまり想像したりしないの?」

「そうだね。だってそんな先のこと、考えられないし、考える必要ある?」

そう、夫は2つの命を天秤にかけて黙ったわけではなかったのです。私が妊娠をしたという仮定に、さらに死ぬかもしれないという仮定を重ねた質問が、うまく想像できなくてフリーズしていただけだったのです…2つの命を天秤にかけてみて、という意図さえ伝わってなかったかも知れません。

この未来に対する不安やシュミレーションが共有できない、これが私と夫の埋められない2つ目の溝です。
ちなみに、夫が想定できる未来は1年先ぐらいまでらしいです。それは未来というより予定では…

男性脳と女性脳

でも、夫と私の埋められない溝、男女間ではよくあることのように感じます。

気持ちに共感して欲しくて相談したのに、解決策を言ってくる、とか。
男性の言動から女性が不安になったりするが、実は男性側は何も考えてない、とか。

多分、男性と女性で重要視しているポイントが違うんだと思いました。

男性はおそらく「事実」や「行動」など実際に目に見えたり聞いたり出来るものを重視するのかなと思います。
一方で「感情」や「想定」など、はっきり認識できないものは重視していない。というより、認識できない=分からないと認識している。
そして、分からないことを考えるより、やって分かるようになる方が重要なので、そもそも考える事に重きを置いていないし、やってきていないのでできない、と言った感じ?

一方の女性は「感情」や「想定」の方に重きを置きがちなのかも知れないと思いました。
実際に私は自分の感情や想定が自分の考えを占める割合はとても大きいです。昔から内省を良くしていたので、自分の感情の理由が分からない事には違和感を感じるし、感情の共有ができれば親近感を感じる。未経験の事は息をするようにシュミレーションしてしまうし、その不安も共有できるだけで安心する。
状況が前に進まなくても、立ち止まってゆっくり自分と向き合う時間も大切、だと思うのです。

こう見ると、私たち夫婦も考え方が男性脳と女性脳で分かれているので、逆転はしていませんね。そして、私のいう溝は、考え方というか、価値観の違いでしかないので埋められないということでした。

ただ…自分が大切にしていることを、夫は重要視していないし共有もできない。コントロール出来る部分は備えておきたいのですが、その準備することを考えるところは1人でやるしかありません。言っても「やってみないと分からない」と返ってくるだけなので。笑

話し合えない…というわけではないのですが、私が納得できるレベルの話し合いを夫とする事はできないから、不安には1人で耐えるしかない。
夫は夫で、よく分からない仮定を並べ立てて来る私の話は、理解もできなければ、必要性も分からない。私が必死に話せば話すほど、その時間は不毛な時間に感じられるでしょう。
必要かも分からない話にどんどんついていけなくなるのですから。
この価値観のズレ、今後大丈夫なのでしょうかね…溝が埋まらなくて悲しい、というのもありますが、今後この人と私が納得できるキャリアプランを歩んでいけるのか、と不安になってしまいました。

溝は埋められなくても

ただ、夫の言葉は実は続きがあります。

「考えても分からない事は、興味があるならまずやってみればいいと思う。失敗してから、どうするか考えて試行錯誤すればいい。最初から考えすぎて、失敗を恐れてやれなくなってしまうより、やりたい事はまずやってみた方が絶対に楽しいと思う。」

そう、これは私がポジウィルに40万払ってやっと見つけた考え方と同じ。
夫がこれを言語化できるようになったのは最近ですが、根本の考え方が変わったわけではありません。思いつくと急に1人旅に出たり、大きな買い物をしたりするという事は昔からありました。

なので、夫の考え方の方が良いとは思うんですが…そうか、私だけが理解してあげて寄せなきゃいけないというのが気に入らない。という事がこれを書いていて分かってきました。

私にも私の考えがあって、1番近いパートナーだから相談してるのに、私の考えは全くと言っていいほど汲み取ってもらえない。一方の私は、今もこうして夫に寄り添おうとしている。しかも自分の気持ちはそっちのけで。この差がむかつくんですね、なるほど、そうだ。

元々私は頑固でわがままです。一人っ子だったこともあり、理不尽な意見じゃなければ、基本的に意見が尊重される環境で育ってきました。長男長女のように、相手を思いやって譲ってあげるとかいうタイプではありません。だから、私だけしてあげている、という状況がストレスなんでしょう。

多分ポジキャリで直せなかった、我慢してしまいがちというのが、限界に近いのかもしれません。

これはいけません。夫とのこの先はまだ長い。どんなに私がポンコツでも、私と結婚すると決めたのは夫です。私の気持ちも尊重されるべきです。夫はもしかしたら、いや高確率で私が悩んでいることにも気づいていないでしょう。気持ちに重きを置かない人ですから。
今度は感情に任せすぎず、きちんと自分の不満を伝えたいと思います。
そして、たとえ溝が埋められなくても、お互い折衷案を出せるようにしたいと思います。

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