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新しい病院へ
不妊治療の病院を転院した。
今日はちょっとだけ進んだ話。
今まで通っていた病院は県立病院の産婦人科。
これからは医療法人の専門外来。
専門外来は奥まったところにあり、
周りの目を気にすることもない。
夫婦で来てる人もたくさんいる。
産婦人科に1人通っていたわたしには新鮮な光景だった。
悩んでいるのは私たちだけじゃないんだなということと、不妊って身近な悩みなんだなと改めて思う。
そして私の診察の番。
先生も看護師さんも明るく優しい人だった。
私の話をよく聞いてくれた。
基礎体温、生理周期、飲んでる薬、体調の変化を書いたメモを渡した。
「これだけやってきたんだね。妊娠できるよ。大丈夫」先生は私の方を見て言ってくれた。
大丈夫って根拠がなくて、かけられる言葉ではあまり好きな言葉ではなかったけど、今回ばかりはびっくりするくらい肩の力が抜けたような気がした。
心配事もひとつひとつ丁寧に答えてくれた。
私がこうしたいと思うことを伝えると、提案しながら導いてくれていった。
初めて診察で泣きそうにならなかった。
今までなんでか分からないけど、いつも涙を堪えていた。診察が終わったら駐車場で泣いて帰るのがいつものことだった。
次回の生理後から排卵誘発剤を使いながら治療をしていくことになった。
不思議と頑張ろうって思えた自分がいた。
今回は診察が終わる頃には前向きになっていた。
そんな変化が本当に嬉しかった。
新しい病院で前に進んでみようと思う日になった。
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