見出し画像

【元教員のビジコンチャレンジ!】

2023年3月に小学校を退職し、起業。
学校を支えるビジネスプランで、福岡よかとこビジネスプランコンテストに出場してきました!

結果は「ビジネスプラン賞」を受賞✨
このチャレンジを通して、教育界とビジネス界について様々な気づきがあったので、シェアしたいと思います。ぜひ最後までお読みください。

まず、1次審査と2次審査は書類審査でした。
私たち教員(辞めているけど気持ちは教員です)は、子ども相手なので”いかにわかりやすい言葉で伝えるか”が大切ですが、ビジネス界にはかっこいい言葉が多数存在しています。きっと本質的にはだれにもわかりやすい言葉が大切だとは思うのですが、こういう見られるものに関しては、ある程度”お化粧”することも大事だそうです。
「この人分かってるな」とか「トレンドを抑えているな」とか。
カタカナ苦手です…
私にはビジネスの知識はないので、友達2人にがっつり手伝ってもらいました。すると、私の書いていた企画書がたしかに物凄くレベルがアップ。見せ方も大切なのだと感じました。

最終審査のプレゼンづくりも同じで、とにかく試行錯誤しながら、でもストーリーを大切に描いていきました。

さて、当日まではざっと書くとこんな経緯なのですが、当日緊張しながらも
「教員がこういう世界でどこまでできるのか?」
という目線も持ちながら参加していたので、そのあたりを書きたいと思います!
先生ってすごい!!と私はより強く感じました。

まず、当日まで準備を頑張りました。
プレゼンは5分。5分内で言い切れるよう、何度も練習しました。
当日朝、気付いたのです。
「あれ、研究授業の方がよっぽど難しくない?」

授業は生ものと言います。
子どもたちがどんな反応するかわからず、まぁ大体予想通りにはいかない。
そして45分、丁寧に授業のめざすゴールに向かって、ゆらめきながら進んでいく。そして途中で予期せぬことも起こったり。
これをやり切る力って、相当なものだなぁと思いました。
実態把握の力と、明確な信念、そして臨機応変に対応する力が求められています。しかも同時進行で板書もする。もう先生はスーパーマンです
また、準備はあらゆることを想定して、丁寧に行う。この感覚もすごいことです。

そう考えると、5分決まったことを話すのは、なんてないことに思えました。(といっても、結局、超緊張したんですけどね💦)やはり授業とは凄まじくレベルの高い営みなのだと思います。だからこそ面白い!

そして、指示を出すのが上手い教師は
・短い言葉で無駄なく
・1回でわかるように
・1つの説明で1つの指示
など、はっきりすっきり伝えることが上手です。
この技能はプレゼンでも生きてくるなとかんじました。

緊張のため、会場には2時間前入りしました笑

とは言え、会場に入るとド緊張。他の方のプレゼンのデモンストレーションにちょっと自信をなくしたり・・・。時間とともに落ち着き、本番は何とかやり切ることができました。
「それってできるの?」みたいな厳しい質問を想定していましたが、審査員の皆様からは
「先生たちがそんなに厳しい状況とは知らず、衝撃を受けました」
「こういう制度を使ったら、あなたのビジネスの支えになりますよ」
など、本当にあたたかいお言葉を頂き、感銘を受けました。

終わった後は、もうなんだかすっからかん。
まさに研究授業や学習参観が終わったときと同じ感覚でした。
そのとき感じたのは、
「学校の場面で行う研究授業は、本当に子どもたちに助けられていたんだなぁ」
ということです。そして子どもたちと作り上げていたこと。
子どもたちの私を見ていた目を思い出しました。
「先生、がんばろうね!」そんな思いがずっと伝わってきていたなぁと。
教師はたくさん子どもたちからパワーをもらっています。
だからこそ、他のものには代えられない、唯一の仕事です。

ビジコンを通して、ビジネスの用語や知識は弱い部分があっても、教員として培ってきた能力や経験は、物凄く価値高いものだと感じることができました。
ある先生と話しているときに
「教員が転職するなら、塾とかしか思いつかないよねー」
という話を聞きましたが、そんなこと全くありません!!!
先生方の企画力、デザイン力、実行力は、他のどの職種にも負けないと思います。あとは環境になれるだけ。やれば何でもできる気がします。

私が経験していることが、先生方の自信につながると良いなと思います。
教育界以外に接することが少ない業種ではある、先生業。
先生方の社会的な価値を再確認していきたいです。

ちなみに発表したビジネスプランは次のようなものでした。(一部抜粋)
県に賞をいただいたということは、お墨付きをいただいたということなので、これからこのプロジェクトを実現すべく、加速させていきたいと思います!

教師や学校を支える新しい軸をつくるプロジェクト
それぞれのニーズをつなぎます。
どこにとってもWinWinな企画を✨


学校で使っていた、あの爆弾タイマーがありました。親近感。子どもや教師の現状に衝撃を受けておられました。まずは知ってもらうことが大切ですね。きっと助けてくれる人がたくさんいます。

さらに追記になりますが、これは起業してからこの1年、とても感じたことですが、経済界には様々な支援があります。実際に助けてくれる機関、組織、そしてお金がでる仕組みもあります。
ちなみに今回のビジコンの賞金も10万円いただきました。教育分野で賞をとっても、大体賞状のみでした。ついてもボールペンとか。。。
経済界は、支援が手厚く現実的ですよね。

教育界は、ほぼほぼ学校内、もしくは教育委員会や文科省だけで完結している。最近は経産省が絡むことも増えたり、本当は目を向ければたくさん支援があるのでしょうが、行きついていない気がします。
この開けた関係や支援の輪を教育界にも作っていく必要があると感じています。
とはいえ、どうしていいかわからない学校や先生方のお力になっていきたいです。

以上のようなことを感じた、ビジコン体験レポートでした!
最後までお読みいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?