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フランス大学院の忙しさ

こんにちは、こちらはフランス駐在妻がフランスの大学院に進学した日々を送るノートです。

これまでフランス大学院のカリキュラム等については書いたけど、今日は実際の時間とかどのくらい忙しいのかについて。
ちなみに私は理系なので文系とは異なると思います⚠️


授業時間

私の大学院の場合、授業は基本的に8時始まり18時終了です。長い授業は3時間とか、もちろん間に休憩を挟みます。昼休みは1時間。意外と授業時間が多いです。勿論午前中授業がない日とか、空きコマ的なのもありますが、基本的にみっちり詰まってます。というのも私の大学院はalternance制度をとっており、2週間大学で授業、2週間企業でインターン(alternance,stage)というスタイルが9月から3月(M2は2月まで)まで続き、その後はずっと企業でインターン、なので、授業期間が意外と少ないのです。なので、授業のある週はみっちり詰まっていました。

課題

課題も多い。学期始まりに大体2、3個くらい学期終わりに発表をする大きなプロジェクトを言い渡され、あと授業ごとに細々としたプロジェクトが発生。
常に2、3個のレポートまたは発表に追われているような感じになります。大きなプロジェクトの発表のある学期末は死にそうになります。


授業スタイル


授業ではディスカッションが多く、日本の大学のようなただ聞いているだけのスタイルであっても必ず少人数で少しディスカッションみたいなことをやります。
ちなみにただ聞くスタイルの所謂講義はcours magistral, 実践があるのはtravaux dirigés(TD)とけTravaux pratiques(TP)と言います。大体省略したTD,TPと言われることが多いです。主に実験だったり、あるケースに関してどのように対応するか調べてチームごとに意見を発表するなどがTD、TPにあたります。
あとは実際にフィールドへ行く(sortie)も何回かありました。covoiturage の計画を立てて学生同士で車を出して参加してました。もちろん大学側からその際のガソリン代は払われます。

いつかのフィールド作業で行ったとこ


評価、テスト

各授業の評価ですが、科目によって異なりました。
1.学期末に試験があるだけのタイプ
2.レポートや発表など学期中の課題、もしくは学期中にある小テスト(contrôle continu:CC)で評価されるタイプ
3. 学期末試験と学期中の課題で評価される1と2の混合

学期末の試験結果は個別のページに出されますが、レポートや発表、contrôle の点数は全員一覧で出されるので、誰が低い高いなどが一目瞭然となります😂ちなみにフランスは20点満点、14点以上だと良かったねって感じで、10点は必ず取らなきゃっていうラインです。一度、とんでもなく難しいテスト(contrôle )があり全員5点以下みたいな時がありました。私は、この科目が大嫌いで2.5点という壊滅的な点数を叩き出しました😂学期末のテストではなく、学期中のcontrôle だったのですが、学期末のテストもこの科目は8.5点で、学期中の課題なども合わせた最終点数は9.7点で10点が取れませんでした。この場合、その他の科目の点数と合わせて10点以上だったらokという有難い救済があるので、私は他の科目で補われて大丈夫でした😂
Master 1の時は、私だけ非ネイティブでフランス語で論述しなくてはならず、ネイティブ達と同様に採点評価される学期末のテストは10点以下の科目が前期1科目、後期2科目ありました。これはもはや仕方ないと割り切りました。ただ学期中の課題は常に良かったので、トータルで10点以下になったのは先ほどの嫌いだった1科目のみでした。
インターナショナルコースだったM2の時の試験(英語での論述)は、みんな英語非ネイティブで文法的な間違いも配点にないので全然大丈夫でした🙆‍♀️

評価に関しては、他の科目で補ったり、最悪2回目の試験を受ける(rattrapage )など救済措置があるので、基本的にみんな大丈夫です。

インターン

インターンはM1は最低1ヶ月、M2は大体6ヶ月が必須です。M1では20-30ページ、M2は30-50ページの論文を書いて、口頭発表をして終わります。インターンは必ず10点以上取らないといけません。まあこれも余程のことがない限り、みんな10点は取れるようになっているので大丈夫です。ただインターン見つかるまでが大変だとは思います。


以上、フランスの大学院のリアルな?感じをお伝えしました。大学院によってスタイルは異なると思うので、こういう大学院もあるんだなー程度で参考になれば幸いです¨̮♡︎


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