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カナダのトロントに来て2週間たった(語学学校、ホームステイの話)


エージェントの配車よりタクシーのがいい

 トロント・ピアソン国際空港に金曜の21時頃に到着し、入国審査でものすごく待ち、ビザを受け取ったころには23時を過ぎていました。
 ホームステイ先までの交通手段ですが、出国前に、エージェントと学校それぞれから空港から滞在先までのピックアップを提案されていました。距離にかかわらず150CADで送ってくれるんだったと思います。私の場合、Googleマップで空港からホームステイ先までの距離を調べるとそんなに離れてなかった(20キロほど)し、北米はタクシーとかUber豊富でしょ、と思い依頼しませんでした。
 実際、空港をでるとすぐにタクシーがお客を待って並んでいたので、そこで1台つかまえ、入国審査用に持ってきたホームステイ先の情報が載った紙を見せました。運転手は「OK」とかそんなくらいで走り出し、「ここだと思う」と正確に家の前まで送ってくれました。
 タクシーの値段なんですが20キロ程度で51ドルでした。夜間で割増含まれてて、この値段です。家の立地にもよると思いますが、トロント内なら150ドルはかからないと思う。カナダで英語を話して暮すために来たわけですし、タクシーやUberを使ってみるのはアリだと思います。


何もかも持ってきて正解だった

 2023年のトロント、物価高と円安がえぐい。賃金が20だか30年変わってないといわれる日本から来て日本円を切り崩して生活してるとしんどいです。おまけに円安もひどいし。12月15日現在多少マシになってきたけど…。でも数年前だと1CAD=80円台の時代があったわけだし…今円高になって1CAD=105円、日本円を換金して暮す場合、物価がもし変わってなくてもすべてが2割増しで値上がりしてることになる。
 「身軽がいいよ!現地で買える!」派もわかるんですが、私としては服も靴も薬も化粧品もお菓子も日本食も茶葉もサプリも持ってきてよかった。資金が潤沢にある人は全然大丈夫だと思うけど。服も食べ物も日本より高いし。
 なにより、買いに行かなくても慣れたものが手元にあると安心する。日本から持ってきた緑茶のティーバッグや明治やロッテのチョコにも助けられています。荷物の中でもまあ軽い方だし、到着直後はやっぱり疲れがたまるので、口慣れたものに救われました。まだ北米のチョコに慣れてないのでメルティキスが美味しい美味しい。
 英語が達者でない人は薬も持ってきたほうがいいです。医薬品が必要なときって弱ってるときなので、ドラッグストアまで行くのも、行ったうえで薬の説明文の英語読んで理解するのもしんどい。私は来て2週間で腰痛めたんですが日本産のサロンパスに救われてます。この状態でドラッグストアで湿布的なもの探すのは無理だった。
 あと個人的に持ってきて良かったと思ったものは目薬です。ドラッグストアで買えるカナダの目薬1個で10〜30CADする。日本の倍どころじゃない。目薬高いって聞いてたし、小さくて嵩張らないので日本でまとめ買いして持ってきました。
 無印とUNIQLOはあるんですけど当然日本より高いので、荷物に入るなら持ってきたほうがいいです。近所のショッピングモールにあるので見に行ったんですがいまだに何も買ってない。

語学学校

 現在のクラスメイトはラテンアメリカとトルコの人です。東アジア私だけ。
 授業受けてみての個人的な所感として、語学学校は英語勉強してから来たほうが良いです。理由は2点あります。

1.  授業がおもしろい
 クラス分けテストでまぐれを起こし、メインクラスでは6段階中2番目のクラスに割り振られました。クラスメイトはみんな普通に英語を流暢に話します。気後れするけど、英語がうまいということはリスニング能力と推測能力も高いので、こちらのめちゃくちゃな英語も聞き取ってくれるので助かります。
 授業内容も、「どうして先延ばしにしてしまうのか」「サマータイム」「旅行」「夢を見る理由」等のテーマのテキストを読んだりリスニングしたりビデオを見たり、テーマに関連するイディオムを新しく覚えます。テキストはこんなかんじ

 「穴埋めなのにこんなあたらん??」って悲しくなるくらいわからん。内容自体は結構おもしろいですし、それを踏まえて「あなたの国は? あなた自身は?」とみんなでワヤワヤ喋ったります。中学生の現代文くらいの内容はあるし、異国の人の時間の感覚や故郷の観光スポットなどを聞くのはめっちゃ楽しい。
 テーマに関するTEDやナショナルジオグラフィックを見たりもします。

 先延ばし癖(procrastinator)のある人の頭のなか、という内容です。これはめちゃくちゃ共感した。頭の中にサルがいて、そいつが楽で楽しいことだけを求めてかじを切り予定通りに事が進まない。そして締切直前になるとパニックモンスターが現れてようやく慌ててタスクに取り組むがしっちゃかめっちゃか、という話でした。プレゼンターの人はジョークを混じえながら喋っていたし愉快なTEDです。ただ話すのめちゃくちゃ速い。メインクラスはそんな感じで揉まれながら生きてます。

Inside the mind of a master procrastinator より
Inside the mind of a master procrastinator より
Inside the mind of a master procrastinator より


 また私の学校では任意参加のおまけの授業があり、文法の復習をしたいので初級〜中級向けの授業も受けてます。「過去形の受動態」などの説明を英語で受けるのは新鮮で面白いです。

 「タメになるな〜」と思っていてなんですが、わざわざカナダに来て、日本でもやれるような基礎文法や基本的な単語をずっとやるのはもったいないないと感じます。現在形と過去形でのbe動詞の変化の話聞くよりは、「サマータイムってなんのためにあるの? どこの国が始めたの? メリットとデメリットは?」ってナショナルジオグラフィックの動画見て生徒同士で自国のこと比べ合う時間のがおもしろい。サマータイムの発祥は第一次世界大戦中のドイツが、冬季に少しでも日光を利用しエネルギー節約のため始めたそうです。高緯度地域がやるもんだと思ってたけど、ブラジルも太陽光を最大限利用しエネルギー節約するためにサマータイムあるらしい、クラスメイトが言っていた。

2. クラスメイトの英語がうまい 
 ブラジル、メキシコ、チリ、コロンビア等いろんなラテンアメリカ人に会いました。トルコ人やヨーロッパ人もいます。同じクラスの彼らはめちゃくちゃ流暢に英語を喋るし、すごく聞き取りやすい英語ぽい英語を話す。私のめちゃくちゃな英語も聞き取って会話してくれる。正直気後れします。ラテンアメリカとヨーロッパ組に関しては、母語がインド・ヨーロッパ語族だから英語と似てるのかなと勝手に思ってました。
 そのあと任意参加の文法の授業に行ったときですが、もうみんなお互いに訛が強い。私もお互い様なんですが、スペイン語やトルコ語やフランス語そのものを感じる発音と抑揚ですし、私のひどい日本語英語も相まってお互いに意思疎通できない。例えばなんですがスペイン語だと母音は字面そのまま発音するのが基本なので、wereを「ウェレ」と言ったりする。importantやinterestingなどを、スペイン語で相当する語彙のimportanteやinteresanteと読む。「Y」は「ジ」の発音になるので、youngを「ジョング」と読む。
 私の日本語英語も向こうにとってはきっとめちゃくちゃ難解です。なので絶対お互いわかってないけど、仕方ないから会話できてることになってる。もしくはフィーリングで会話してる。あと深い話もしない。「この場合be kind to? be kind of?」みたいな感じ、グラマークラスだからかもしれんけど。そういえばメインクラスそもそも文法の問題がないです、出来てること前提なのかもしれん。
 いつものクラスメイトたち凄いな…本当にありがとう😂…と心のなかでめちゃくちゃ感謝しました。私のメインクラスのクラスメイトの英語がうまいのは、彼、彼女らがこれまでたくさん勉強して会話して会得したものでした。英語が上手い人は、こちらのわけわかめの英語の推測能力も非常に高い。めっちゃ会話しやすい。めちゃくちゃに感謝。なのでできるだけ日本で英語を勉強し、上の方のクラスに入るのをおすすめします。会話が楽です。

ホームステイ

 当たり外れが激しいと言われるホームステイ。
 私は「Byspic」というサイトを使って自分で家を選んで申し込みしました。(https://byspic.com/)
 学校が管理しているホームステイと、エージェント斡旋のホームステイという選択もあったんですが、どちらも「家を選べない」のが使わなかった理由です。通学ができるだけ便利で、窓があり、できればペットのいるお家がいいな、と思っていました。北米の一軒家にはベースメント(地下室)があるのが一般的で、ホームステイで与えられた自室がベースメントだった、という話もたまに聞きます。個人的に陽の光が当たらないと冬季鬱で病むのが目に見えてるので窓のある部屋を希望していました。
 Byspicというサイトだと、家の住所が記載されてるのでGoogleMapで学校までの所要時間を調べられるし、家の外観や部屋の写真も載っているのでなんとなくイメージがつかめて便利です。一軒家かマンションか、部屋に窓があるか、ペットを飼っているか、何人までホームステイを受け入れているか、などの情報も載ってます(更新していないらしいので古い可能性もありますが…)。たまに家族構成や言語も書いてくれている家もあります。“Verified”というマークがあるのは、身分証等を提出して認証を受けている家です。
 自由記載欄を詳細に書いている家はきっと親切だろう、ペット飼っている家もきっと親切だ、という偏見で今の家を選びました。ホストファミリーは言語が「英語、タガログ語」だったのでフィリピン系だと分かった上で申し込みました。
 学校まではバスから地下鉄へ乗り継ぎ1回、ホストマザーの食事は美味しい、フィリピンの出身なのでご飯が食べられるし白米は食べ放題、朝はセルフサービスでパンとシリアルたくさん食べてもいい、昼は夕飯の残り持たせてくれるorツナサンドイッチの素作ってくれるので好きなだけサンドイッチ作れる、ベッドも快適、クローゼットと引き出しもある、風呂は熱々のシャワーも出る、でとても満足しています。
 洗濯は週1回土日のみというルールも、日本人的に厳しいと最初思ったのですが、カナダ人には洗濯週1回は至極普通だと学校の先生から聞きました。またカナダでは電気料金が平日と休日で異なります。土日のほうが安いので、電気代のかかる乾燥機は平日は使わないそうです。郷に入れば従う派なので今は1週間分服をためています。洗濯機と乾燥機は威力が強いので、日本の100均で洗濯ネットを複数枚買ってくることをおすすめします。

 部屋と夕飯の写真↓

雪が積もった朝


 そんなこんなで、放課後遊べるほどの友人がいなくて悲しいですが、それなりに楽しくやっています。

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