ワルツを踊れ③

ウィーン2日目のこと。

2/12
ホテルの朝食を食べる。生ハムを機械でハンドルをぐるぐる回しながらスライスしたのが楽しかった。パンは苦手なので、フルーツとチーズで補う。

ホテルの近くからトラムに乗り、ベルヴェデーレ宮殿に行く。チケットを買い、庭園を眺めつつクリムトの作品などを見る。
ナポレオンの肖像画も見る。宮殿を出たときにSPみたいな人がつきながら偉い人っぽいおじいさんが入っていくのを見た。誰。

トラムで中央駅に戻り地下鉄Uバーンでハイリゲンシュタットへ向かう。
ハイリゲンシュタットの駅について目の前にあったバスに乗り、ベートーベンハウスへ。
高級住宅街にあるだけあって静かでよいところだったけど、説明がドイツ語か英語だからなにがなんだかさっぱり。
お土産を買い、シュテファン寺院のほうに向かう。

昨日行けなかったカフェハヴェルカに行く。くるりの曲名にもなった老舗。とても混んでいる。
適当に案内された場所は柱の後ろ、目の前には赤いばら色のカーテン。もしかして…
人が次々入っては出てくる。歌詞に出てくる「赤い薔薇カーテンの向こう、トイレの目の前」がすぐそこに。
注文を聞かれる、1回目にはっきり言えなかったので、店員さんどこかに行ってしまう。
2回目、マダム?と聞かれたので「メランジェ!アップルケーキ!」と言いやっと注文が通る。
歌詞にでてくるとおり、メランジェのコーヒーの泡のミルヒをぎゅーっと飲み込んだ。
お店を出るのがとても惜しいが、帰る前にもう一度来ようと決めて後にする。

近くにあるミュールバウアーという帽子屋さんに行く。くるり岸田さんお気に入りのお店だ。
セールの時期だったので安くなっている、とはいえ半額になってもちょっと高め。
せっかく来たのでいいもの買いたくて見ているとオーナーの女性が私の頭のサイズに合いそうなものをいくつかセレクトしてくれる。
真っ赤なベレー帽と迷ったが、一番しっくりきた黒い帽子を購入。素敵なお店だった。
ベートーベンハウスとかで買ったお土産で荷物が多く疲れたので一度宿に戻り休む。
中央駅の地下にあるなんでも屋(文具や化粧品やお土産など)でたくさんのボードゲームを見つけテンションあがる。

Uバーンでオペラ座に向かう。時間が2時間くらいあるので、オペラ座にあるカフェでサーモンサンド(という名のスライスしたバケットにサーモンが乗ってる)とメランジェをいただく。
オペラの時間が近づくと人が増えてきて、上品なおばあさんが相席いいかしら?みたいな感じで声かけてきたので相席になる。
少しずついろいろ質問してくる。嬉しいし話したいが、英語が苦手なので、ゆっくり伝える。まるで一問一答になってしまった。
30分後くらいにおばあさんのお友達のおばあさん2がやってくる。おばあさんはおばあさん2に私がどんな子なのかを説明しているようだ。

オペラの開場時間になったのでおばあさんと別れて入る。すごく混んでいる。
席はかなり上の階にあるバルコニー席。とりあえずコートとかを預けてバルコニー席に向かう。
席はボックスタイプで1つの部屋になっている。前に4席、後ろに2席、その後ろに1席。安さで選んだので一番後ろにしたら、何も見えなかった。
それでも音楽や歌声は本物なのですごくよかった。
座っていてもオーケストラピットが見えたので、元吹奏楽部としてはテンションがあがった。
終わってからスタンディングオーベーションを体験して、クロークに行こうとするが階段が封鎖されていていけない。。。
うそだろ?と思って係りの人に聞いたらなんでそこに預けるの!みたいな感じで怒られながらエレベーターに乗せられる。
なんとかコートを引き取って賑わうところを去り、そそくさと宿に戻るのでした。

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