ワルツを踊れ⑥

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少し遅めに起きる。本当はチェコに行くはずが、ホームシックと疲れの限界が来て、そのあとの予定を考えてウィーンでのんびりする日と決める。
とはいえ10時前には外に出て蚤の市にいた。
蚤の市は本当にガラクタやいろんなものが売っていた。絵もグラスや食器も遊戯王カードもあった。
古写真(姉妹が写っている)と、何が書いてあるかわかんない古葉書を買う。写真を見て出店の人はグッドと言った。

ナッシュマルクトというおいしそうな惣菜やチーズ、果物などが並んだ路上の市場みたいなところを通る。
おいしそうだが、おなかの調子が悪くおなかの痛みが増す。
街を歩き、美術史博物館へ行く。
オーディオガイドを借り、館内に入るとこの目的のためにつくられた建物なだけあって壮大さに驚く。
まずは古代から始まる。エジプトの石の棺などがある。
1時間ほどかけて半分見たところで、館内にあるカフェに入る。世界一美しいと呼ばれるカフェ。吹き抜けになっている。
そこでチーズケーキとビールをいただく。幸せだ。
ほろ酔いになりながら絵画エリアを見る。ルノワールの作品が美しく、また一番有名なバベルの塔を見てどきどきする。
全部見終えるのに4時間ほどかかってしまう。いい時間を過ごせた。

トラムに乗り、Rennwegへ。今度はちゃんとアルバムを持参してたくさん写真を撮る。
移動してシュテファンプラッツのあたりでお茶をする。本当はパフェを食べたかったが、時期的になかった。
今思えばこのお店はオペラ座のカフェと同じお店だった。

ゾネントアでお土産の紅茶を購入し、モーツァルトの家へ。
ベートーベンの家とは違い、日本語のオーディオガイドがついてくる。受付の人に「ジャパニーズ?ガンバッテ」といわれる。
1日の終わりに行くのはおすすめしないくらい、みどころはあるしオーディオガイドが充実しているが、オーディオガイドの説明が長すぎて座るところも各部屋に小さなソファひとつ(争奪戦)なので足が疲れた。
そんなに広くないはずなのに1時間半くらい滞在していた。
見終わったら外はもう暗くなっていた。

土曜日なだけあって、スーパーも早くしまってしまい、中央駅の中で唯一開いていたシュニッツェルのお店で夕飯を食べる。
シュニッツェルとポテトとビール。おいしかったが、孤独感をさらに強めてしまう。

宿に戻り寝る。翌日は4時起き。

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