現美新幹線よ永遠に

前々から車内広告で気になってはいたが、詳しく調べることなくラストランが近くなった秋、例年なら毎月のように会っているが今年は2月以降会えていない友人から連絡が来る。

現美新幹線乗りに行かない?

正直いいのかな?と思ったが、ラストランが近いし今年はライブや野球に全然行けなかったこともあり、行くことにした。

運行区間は越後湯沢から新潟。
両方とも行ったことあるけれど、越後湯沢は18きっぷが1回分余った時に日帰りでなるべく遠くまで行って帰ってくるだけだったので温泉も日帰り温泉だけだったしへぎそばすら食べてなかった。
新潟駅は地方開催のときの野球見に行ったときについでて観光した程度だったことを覚えている。

朝早くに東京駅の新幹線待合室での待ち合わせ。
2月に会ったぶりだというのに何年ぶりかに会ったような感覚になった。
新幹線に乗り込み、お互い近況の話をした。
いつも上越や東北新幹線の走る東京から大宮までの間に今まで付き合った人2人が住んでいた地域が見えるのが辛かったけれど今回はありがたいことに話してるうちに大宮を過ぎていた。

越後湯沢駅に着いたのが9時半だったけれど、お土産屋さんもぽんしゅ館も開いていたので何周か見た。
10時半という早い時間にぽんしゅ館の利き酒コーナーへ。
500円でおちょこ1つとコイン5枚を受け取り、100種類以上ある中から好きなお酒のところにコインを投入するとおちょこ1杯分注がれるという仕組みになっている。
鶴齢や梅酒などを飲みほろ酔いになる。

11時を少し過ぎた頃に最初の目的のへぎそばのお店へ。
すごく混んでいて、15組待ちだったので名前を書いて待ってる間に近くのお肉屋さんでコロッケを買い、食べる。
へぎそばのお店で天ぷら盛り合わせとへぎそばを食べる。最低2人前からだったので私は一緒に行った女の子と2人前を1つ頼み2人で分けて食べる。

ちょうど良い時間になったので、清津峡行きのバスに乗る。乗ってる人はみんな清津峡目的の人たちのようだった。
約20分だったが山を2つくらい越えたんじゃないかと思うほどのカーブが続く山道だった。
バス停に着いてから雨が降る中を相合傘してもらいながら30分歩いてようやく到着。

長いトンネルが続いて、途中枝分かれするトンネルがあり、そこからは岩山の肌がよく見えた。
まさに絶景。スマホで撮影したけれど肉眼で見るほうがよっぽど綺麗な景色だった。
長いトンネルの一番端にあるのがザ・インスタ映え!なトンネル。
足元には水が張っていて、歩いても大丈夫なくらいの深さでトンネルの先に立って写真を撮る。
トンネルから光が差し込むので逆光になって人形の影になるけれどそれが良い。
そんなところで写真を撮ってトンネルを出る。

行きより雨が強い。こんなに強いなら傘を買うべきだったと思いながらバス停に戻る。
バスが来るまで30分以上あって寒かったので唯一あったカフェでレモネードを飲む。おいしかった。
バスに揺られて越後湯沢の駅に戻り、宿と約束したお迎え時間までにお酒とおつまみをたくさん買う。

宿のお迎えの車が来て、駅から15分ほどで宿に到着。
検温や消毒を済ませて、チェックイン。
懸念していた翌日の朝食は食べる時間がないのでお弁当にしてくれるということだった。
また、送りの時間も無理を言って早めにしてもらうことができた。素敵なお宿だ。

お部屋は二間で荷物整理や浴衣選びをしていたら夕飯の時間になった。
夕飯は会席料理に加えてすき焼き。見ただけでお腹いっぱいになりそうなくらい出てきた。
わたしは案の定食べきれなかったけど、みんなで頑張った。
お腹がびっくりして少しお腹痛くなる。

お腹いっぱいで動けない中、なんとか部屋に戻りUNOをやる。
定番とはいえすごく楽しめる。修学旅行のようだ。
お風呂は露天風呂もある温泉で、長風呂してしまった。
ダラダラテレビを見たり、桃鉄をやってみんなウトウトしていて面白かった。
二間なのに一間で過ごした。
布団4枚ちょっと重なって敷かれている中で川の字になって寝た。

朝5時起き。そりゃそうなんだけど睡眠時間3〜4時間だから眠い。
寝ぼけ眼で酒造見学の予約入れて、朝風呂へ。
夜風呂より朝風呂の方がなんか空気が澄んでる気がして好きなんだよな。
早めにチェックアウトを済ませて、お弁当取りに行ってもらい、1人3kgプレゼントのお米も先に受け取り荷造りしていざ出発。
早くに車を出してくれたおかげで新幹線には間に合いました。

現美新幹線、ホームで人がたくさんいる。
結構焦りながら分散して乗車する。
私が乗ったところはまさかのキッズルームとカフェの車両で席がなかったが、友人が確保してくれた席へ。
発車までの間にたくさん写真を撮る。

発車してから、ゆっくりしてる暇もなく、とりあえずグッズを買うのに並ぶ。
ネームバッヂとマスクケースを購入。
カフェラテもいただく。
田んぼが多い景色の中を走る。
こんなに素敵な列車は初めて。
1時間ほどの夢のような時間は終わり、新潟駅に到着。
現美新幹線の折り返し発車までは時間があったのでたくさん写真を撮る。
駅のロッカーに食べなかったお弁当とお米を置いて、寂しい気持ちを抑えながら、酒造見学の予約時間が近かったので向かう。
雨が降っていて風も強く寒かった。

酒造に到着。見学コースは約30分ほどだったが、甘酒や麹、酒樽を見せていただいて貴重な経験だった。写真コーナーでたくさん写真を撮った。
1000円のテイスティング料金を支払い、20種類以上ある日本酒を飲んだ。
そしてお土産もたくさん買った。お米のことを忘れて3本も買う。
みんなで友人へのお土産も購入。
それなりに長時間滞在していたのと朝食を食べてなかったのでお腹が空いて、回転寿司に向かう。雨が強く荷物もあったのでタクシーで行った。

回転寿司は50組待ちで1時間半ほど待つというが、どうしてもそのお店がよかったので、万代ピアという回転寿司店が入っている施設でお土産や海産物を見たりしながら待った。
順番が来て、お座敷でたくさん注文して食べる。テーブルいっぱいにお寿司が並んで幸せな時間だった。
こういうときにみんなで気兼ねなく動画撮ったりして、友人たちといると楽しいなと思った。

ピア万代からバスに乗り新潟駅へ。
時間は1時間ほどあったので、お土産タイム。
6年くらい前に行った時よりぽんしゅ館が広くなっていた。
荷物を整理してホームに向かうと、向かいのホームに現美新幹線が来るとのこと。
また会えるとは思わなかった!
写真は友人たちに任せ、私は売店でヤスダヨーグルトを買う。危うく忘れるところだったが、新潟といえばヤスダヨーグルト。

帰りの新幹線で朝もらったお弁当を食べて、みんなの寝顔を見ながら雪が積もった山を見たりして、東京駅に着いてからは重い荷物を持って帰宅。

私の性格上、嫌なことがなくても、たまに友人たちから離れたいなと思う瞬間があって、それでも友人たちと一緒にいられてよかった、離れなくてよかったと思えた。
次はいつになるかわからないけれど、またいつか旅行ができたらいいな。

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