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【本】『プレイングマネジャー 「残業ゼロ」の仕事術』小室淑恵~明日から働き方改革自分からチャレンジしてみます! #0055/1000

[どんな本?]
「ワークライフバランス」といえばまず名前が出る小室淑恵さん。
その小室さんご自身の経験とコンサルティングで関わった会社の事例をもとにした、働き方改革を実現し、チームの生産性をあげるためのノウハウの本。

[なぜ読んだか?]
・4/1で人事部に異動になった結果、メンバーは増えないのに仕事が倍増となり、このままでは皆疲弊してしまうとの危機感から解決策をさがして
・自部署は業務の見える化などほとんどできていないので、紹介されている具体策が効くのではと思った

[読んで得た気づき]
「働き方改革」のスタートとして、ワークログ(その日の業務を15分単位で予定し、実際との差を確認し原因分析をして解決する)、「カエル会議」などの具体策が紹介されているが、そういったことをスタートする前に、メンバーとの関係性の質を高め、キックオフの期間を設けることが重要だということ。

正直、同じ著書で漫画化もされている『6時に帰るチーム術』で紹介されているワークログ「朝メール・夜メール」を、メンバーにやってくれとお願いするのはハードルが高い…と思っていた。

その前に、助走期間を設け、ことあるごとに「こうなったらいいね」というなりたいビジョンに触れて、皆となりたい方向をすり合わせてからであれば、思い切った導入もできるのではと、「できるかも」感が芽生えた。

[今からどうアクションするか 2022年第1四半期まで]
《5月》
・個人のワークログ毎日作る、PDCA
・メンバーとの対話、マネジメントに関係する業務を最優先する
・メンバーの個人カルテ作成
・チームMTG開始する
・業務管理表、業務月次スケジュールを作りこんでいく
・年次業務(地方税年度更新)手順書作成仕組み作る
《6月》
・チームMTG定例化
・メンバーによる年次業務(地方税年度更新)手順書作成をサポートする

[3ヶ月後にはどうなっていたいか]
・業務管理表、月次スケジュール80%は網羅し、事前把握できて計画たてられる
・自分の仕事のログからひとつ以上は課題をみつけ改善できている
・チームMTGが最低でも月1回で定例会している

[惹かれたエピソード]

監査法人をコンサルティングした時のお話。

当初、チームメンバーは「日本企業の決算期が3月に集中しているので、その国の仕組みを変えなければ、自分たちの働き方は変えられない」と言っていた。

「カエル会議」で3週間ほど時間をムダにした例を紹介していたメンバーが、ふと、もっと気軽に上位職に相談できれば、手戻りがなくせてムダ時間が減るのでは、と思いつく。
当時はメールでアポイントを取った上で対面で行うという暗黙のルールがあり、相談しにくかった。

それを会議で話したら「自分も」というメンバーが多く、皆で上位職に直談判し、メッセンジャーでの相談もOKになった。
その結果、はやめに報告内容をすり合わせて手戻りが減った結果、仕事が大幅に効率化。
「自分たちが忙しかったのは、日本のせいではなかった」とメンバーがいうまでに。

結果、「○○のせいでどうしようもない」という他責思考から、「じゃあ、自分たちでなにかできるか?」というベクトルが主体性に向いた言葉に変わっていった。

ここは本当に胸が熱かった。

うちも住民税や税申告や年末調整などの年次業務があり、「日本の仕組みがこうだからどうしようもない」と思いがち。

そんななかでもできることはある、と皆で思えるようなチームにしたい。

[本の情報]
タイトル:プレイングマネジャー 「残業ゼロ」の仕事術
著者:小室淑恵
出版社 ‏ : ‎ ダイヤモンド社 (2018/9/6)
発売日 ‏ : ‎ 2018/9/6
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 400ページ

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