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年収800万は超富裕層?!財務三表とあわせて考える

先日年収800万円は超富裕層?!という報道をもとに、友人と、「絶対違うよね」という話をしました。

でもそれは生活体感だけを根拠にした話で、何がどう違うのか、はっきりとは説明できずにいました。

今朝聞いたVoicyの財務三表の内容がふっと繋がったので、書き記します。

1.年収800万円は富裕層ってほんと?

元ネタはこれです。

ここにあるとおり、年収800万円を超えている人は国税庁の「民間給与実態統計調査」の結果をみると、確かに9.7パーセント、10人にひとりです。

令和3年分
民間給与実態統計調査より


10人にひとりの年収の高さ。

この数字だけ見ると、記事にもあるとおり、「超」富裕層とはいえませんが、富裕層ではあるのかも?と思えるかもしれません。

ですがそこにも違和感を感じていました。

2.家系を財務三表で考えてみたら

その違和感が、今朝聞いたVoicyでクリアになりました。

そのVoicyは書籍編集者、碓氷さんのコンテンツです。

ここで、碓氷さんは、会社員でいるとつい財務三表のうち損益計算書ばかりを目にするけど、実は重要なのはこの順番なのではないかという意見を述べられてました。

1.キャッシュフロー計算書
2.貸借対照表(バランスシート、B/S)
3.損益計算書(プロフィットアンドロスステートメント、P/L)

1は現金の動きを記録するもの、お小遣い帳です。

2は資産や負債を記載するもの。
資産はお金や価値をうみだすものなので、1で使ってなくなったお金も、ここではなくならない。
自己投資でとった資格や、購入した家電なども資産になります。

3は一定期間の収入と費用を計算して、税金を計算するためのものです。

ここで、「富裕とは」という考えが結びつきました。

会社員の源泉徴収票や、個人事業主の確定申告書は、P/L、損益計算書であると。

国税庁の「民間給与実態統計調査」は、調査をやった事がある人ならわかる通り、市町村にだす給与支払報告書がもとです。

つまり、源泉徴収票。

したがって、損益計算書である源泉徴収票だけ見ても、資産はわからないのです。

個人の貸借対照表のようなものは余程お金にこだわりのある人しか持っていなさそうですし、もちろん、開示する義務もありません。

したがって、種々の情報から総合研究所等がこうして確認するしかないのですが、「年収で富裕層は判断できない」は共通認識になるといいなと思います。

今年は800万円以上でも、翌年会社をやめたら資産がなければあっという間に立場は変わるのですから。


アイキャッチは画像生成AIで作成しました。
プロンプト: 富裕層、高年収、たくさん資産がある優雅な生活

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