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お仕事別の健康状態がわかる?~個人パネル調査「仕事と生活、健康に関する調査」

独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が、仕事と生活、健康に関する個人パネル調査の結果を公表しました。

今回がはじめてとなる調査ですが、今後いろいろなことに活用できそうな内容です。

対象者はミドルエイジ層、35歳~54歳。
配偶者や子どもの有無、また子どもの年齢等、他の世代にくらべ、もっともバラエティに富んだ世代といえるかもしれません。

第1回調査のポイントは以下の3つ。
・仕事と生活、両立の課題
・心身の自覚症状、健康に関わる生活習慣
・主観的ウェルビーイングの状況

面白いのは、性別・年齢別の区分のみならず、正社員・非正社員・自営業等・非就業の区分でも回答比率がわかること。

たとえば、生活習慣について。

1日30分以上の軽く汗かく運動を週2回以上しているかという質問への回答をみてみましょう。

男性が30%前後で年齢が上になるほど実施者が減り、女性が20%前後で年齢が上になるほど実施者が増える、というのはなかなか興味深い内容です。

そのほかにも、自営業がもっとも実施者が多く、次点が正社員、非正社員と非就業がほぼ同じ割合、という結果もあります。

時間に余裕があれば運動するのではなく、時間をコントロールしている人が運動するのだ、ということになるのでしょうか。
心しておきたい結果です。

また、どきっとするのが体調面。
各自覚症状の有無にかんする質問があります。

「疲れている、または元気が出ない」が、年齢があがるほど数値があがる…かと思いきや、結果は逆です。

男女とも50-54歳がいちばん割合が少ない。
若い人のほうが疲れている、という結果になっています。

またこれをお仕事形態別にみると、20%を超えるなか、自営業のみが低い値に。

見てみると、自営業はどの項目も低めの数値で推移していることがわかります。

こういった生活実感にもとづいた調査もなかなか珍しいと思いますが、それをこうしてお仕事形態別にみるのも新しいのではと思います。

まだ第1回ですが、これが積み重なると、お仕事形態別の特徴がもっとはっきりみえるようになるかもしれません。
今後が楽しみです。

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