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介護と仕事の両立、「両難しいと思う」が95.6%、先行イメージが強い?

調査機関『しゅふJOB総研』が、『介護と仕事の両立』についてインターネットで調査を行ない、536件の回答結果を公表しました。

「しゅふJOB総研」は、あさイチの年収の壁番組にも出演のあった機関。

一般にもそれなりに知名度があるのではと思います。

結果は、
介護と仕事の両立が難しい95.6%
いま介護はしていない87.3%
今後介護することになりそう52.3%
と、いうもの。

いまリアルに両立が難しいというより、これから介護が始まったら難しい、と思っている人が多そうな内容となりました。

実際にいま介護をしているのは、12.7%。
10人にひとりより少し多い割合です。

そのうち、近いうちに介護をすることになりそうは9.6%。

いずれは介護することになりそうは42.7%。

「介護することになりそう」でくくると50%を超えていますが、介護について情報収集していそうな間近感はそれほどでもなさそうです。

それを反映してか、介護にかんする制度についても、知らないが4人に1人、言葉だけ知っていると合わせると、内容をよく知らない人が66.6%と3分の2となります。

詳しく知っている人は、4.3%のみ。

この調査のすばらしいところは、介護と仕事の両立について難しいと思うかと回答を、実際に介護をしている人と、介護をしていない人でわけているところです。

これによれば、
・介護をしている人のうち「とても簡単・どちらかと言えば簡単」と答えている人は35.3%でしていない人より10%多い
・介護をしていない人で「とても難しい・どちらかといえば難しい」と答えている人はの74.8%で、している人よりやはり約10%多い
という結果になっています。

つまり、「介護と仕事と両立できない」という結果は、介護は大変と周りや報道から聞く先行イメージの影響もありそうです。

とはいえ、具体的なエピソードでは、実際に仕事も介護もしている方が、体力的に相当苦しいというコメントも。

介護休業等については、従業員への制度説明を会社に義務付ける方向で、法改正が検討されています。

いま苦しい人も、将来の介護開始に不安がある人も、制度を知ることで軽減されるものがあるかもしれません。

法改正をまたずに会社から介護関係制度の説明を始めれば、人手不足のなかでも選ばれる会社の一要因になりそうです。

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