真山おーすけ

ホラーの掌編小説を書いています。 面白かったらぜひ「投げ銭」よろしくお願いします(*ノ…

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ホラーの掌編小説を書いています。 面白かったらぜひ「投げ銭」よろしくお願いします(*ノωノ) いくつかの写真・小説はそれぞれInstagram及びエブリスタと共有しております。 Instagram:mayama_o エブリスタ:真山おーすけ 無断転載・使用禁止

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第8回カクヨムWeb小説コンテスト

こんばんは、おーすけです! いつも短編を書いておりますおーすけですが、 コンテストのために長編書きました! よかったら読んでください(>ω<*)

    • 『父の電話』

      真夜中にスマホが鳴った。 父からだった。 電話に出ると、砂嵐のようなノイズが聞こえるだけで、”もしもし”と私が言っても、父は言葉を返さなかった。 「・・・・・・お父さん、どうしたの」 控えめな声で尋ねてみる。 すると電話の向こうから、突如迫ってくる車のクラクション音が聞こえる。 その音はあまりに大きく、私は思わずスマホを耳から遠ざける。 そして、訪れた静寂の中で、 すまん ただその一言。 消え入るような声が聞こえ、電話はそこで切れた。 これで何度目だろうか。 私は

      • 同居人

        それは新居に引っ越してきて半年ほど経った頃の話。 深夜、私がベッドで寝ていると、コトンという小さな物音に気づいて目が覚めた。 月明かりでぼうっと照らされた部屋の中、音のしたキッチンの方を見ると、そこには部屋着姿で椅子に腰掛けながらお茶を飲んでいる細身の見知らぬ老人がいた。 私はハッとしてとっさに起き上がろうとしたが、金縛りで体も動かず、声を出すこともできなかった。 私は恐怖しながらも薄目で老人の様子を伺っていた。 老人は私の存在には気づいていないのか、ただただお茶を啜りなが

        • コツコツ…

          私が通っていた高校は二年に上がるとコース制になり、いくつかのコースを選択することになる。 スポーツが好きだった私が選んだのは体育コース。 新設されたばかりのコースで先輩もおらず、同級生も20人ほどだった。 その年の夏休み、体育コースは課外授業としてキャンプに行くことになった。 引率は男性教員二名と女性教員三名。 場所は関東の某キャンプ場だった。 出発の日、二泊三日の荷物を背負って朝早くに集合場所のバス停に向かった。 そこにはすでにバスが止まっていて、先に到着していた友人ら

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          錆びた郵便受け

          私は幼い頃、諸事情で兄と共に祖父母と団地で暮らしていた。 昭和の半ばに作られたというその団地はとても古くて、外壁は黒く汚れていて、コンクリートの階段は所々欠けていた。エレベーターなど当然なかった。 天井は低くて、部屋も手狭。 部屋数も少なく、私と兄は一つの部屋で寝起きを共にしていた。 それは祖父母も同じだった。 電気を付けていてもどこか薄暗くて、夜中のトイレは怖かった。 兄は中学を卒業すると寮のある高校へ進学し、団地を出ていった。 一方私は、就職を機に一人暮らしを始めたのだ

          錆びた郵便受け

          絶賛スランプ中のおーすけですが、どうにかレベルアップ+の怪談コンテストには出したいなと……。8月終わりまでに書けるだろうか…

          絶賛スランプ中のおーすけですが、どうにかレベルアップ+の怪談コンテストには出したいなと……。8月終わりまでに書けるだろうか…

          怖い話を書く気が未だ起こらず、スランプ?状態のおーすけですが、アップした際にはまた読んでいただけると幸いですm(_ _)m

          怖い話を書く気が未だ起こらず、スランプ?状態のおーすけですが、アップした際にはまた読んでいただけると幸いですm(_ _)m

          【怖い話】新作を一つ追加しました。 いつの間にか3月になってしまいましたが、今年もよろしくお願いしますw

          【怖い話】新作を一つ追加しました。 いつの間にか3月になってしまいましたが、今年もよろしくお願いしますw

          [RIKUTA] 遊戯室

          俺にはりくたという幼稚園からの幼馴染がいる。 家も近所で親同士仲が良かったこともあって、俺達は兄弟のように育った。 りくたはいつも明るくてやかましい奴。 よく言えば楽天家。 威勢だけはいいが、暗がりやオカルトを怖がる気の小さな奴だった。 だというのに、ふとした瞬間におかしなことを口にする。 幼い頃は朧げにも記憶があったが、今ではまったく本人に自覚がない。 その度に、周囲は困惑させられる。 俺もその一人。 りくたの周りでは、とても理解しがたいことが時々起こるのだった。 り

          [RIKUTA] 遊戯室

          久しぶりに更新をしようとノートパソコンの電源を入れようとしたら入らず(;一_一) もしかしたら修理行きかもしれませぬ、、、。 と、いうわけでまた少ししたら更新したいと思います(´・ω・`)

          久しぶりに更新をしようとノートパソコンの電源を入れようとしたら入らず(;一_一) もしかしたら修理行きかもしれませぬ、、、。 と、いうわけでまた少ししたら更新したいと思います(´・ω・`)

          【怖い話】新作一つ追加しました。(カクヨムコンテスト応募) コロナの後遺症的な咳に悩まされて約一ヶ月。ようやく収まってまいりましたぁ、、(まだ時々出る) ボチボチ、怖い話も書いていきたいなぁ、と思いつつ、まるで書く気が起こらないおーすけですが、本年もよろしくお願いいたします!w

          【怖い話】新作一つ追加しました。(カクヨムコンテスト応募) コロナの後遺症的な咳に悩まされて約一ヶ月。ようやく収まってまいりましたぁ、、(まだ時々出る) ボチボチ、怖い話も書いていきたいなぁ、と思いつつ、まるで書く気が起こらないおーすけですが、本年もよろしくお願いいたします!w

          暗く静まり返った家

          役者を志し小さな劇団に所属したものの当然それだけでは食っていけず、流行りの出前配達員の仕事を始めた。 可能な時間に稼ぐことが出来て、俺には最良の仕事だった。 仕事にも慣れて、なんとか生活が出来るだけの収入も得られるようになった。 そんなある日のこと。 その日も自ら決めたノルマも終えてそろそろ帰ろうかと思った時、一件の依頼がスマホに表示された。 店はすぐ近くにあるラーメン屋。 注文者の家も、自転車で十分程の距離だった。 すでに日も落ちて肌寒く少し迷ったが、結局依頼を引き受けて

          暗く静まり返った家

          原作大賞、締め切り今日までで危なかった(^ー^;) 現在おーすけはコロナ療養中で体調絶不調でございます…

          原作大賞、締め切り今日までで危なかった(^ー^;) 現在おーすけはコロナ療養中で体調絶不調でございます…

          悪魔が棲む家(あらすじ)

          シングルマザーの麗子は二人の子供との住まいを探していた。 叔父の知人から借家を紹介され、麗子は息子と様子を見に訪れた。 家は部屋数も広さも申し分なく、家具まで揃っていた。 会社からの電話を対応した後、麗子は息子の姿が一階にないことに気づき、廊下にある階段で二階へ向かう。 そこは一階と違いかなり廃れていた。 そして、子供部屋で息子を見つける。 息子の手には甘い香りがする真っ赤な実が握られ、天井には暗い穴が開いていた。 麗子が天井を見上げていると、部屋を覗き込む赤い大きな目が現れ

          悪魔が棲む家(あらすじ)

          悪魔が棲む家

          離婚を期にシングルマザーとなった麗子は、高校生の娘(はるか)と五歳の息子(海翔)と実家で暮らしていたが、自身の勤務先やはるかの通う高校までの距離が遠く、年老いた両親に体力が有り余っている海翔の面倒を見てもらうことに引け目を感じはじめていた。 そんなある時、実家に訪れていた叔父に麗子はそれとなく相談を持ち掛けた。 すると後日、叔父の知り合いだという人物から郵送で大きな封筒が届いた。 中にはとある借家の資料と写真、そして契約書が入っていた。 その人物は送られてきた資料に載ってい

          悪魔が棲む家

          🎍新年あけましておめでとうございます🎍 本年もよろしくお願いします! と、すでに元旦終わりました(’▽’;)アハッ

          🎍新年あけましておめでとうございます🎍 本年もよろしくお願いします! と、すでに元旦終わりました(’▽’;)アハッ