日本の三大祭に触れて【巻之拾四 行事を継続・継承するということ】
こんばんは!COLOURFUL WORKER(とはなんぞや?は追々…)の滝澤摩耶(たきざわまや)です(*‗*)
今日の京都は”あんころもちを食べる日”なのだそうです。初めて知ったよ。笑
京都に引っ越してきて2年超、少しずつ京都の季節の行事に気づいて楽しむ余裕が出てきた滝澤です。
が、先週は公私ともに色々あって、急遽更新をお休みしてしまいました…
ので、その分あっためていた京都の季節の行事、日本の三大祭りのひとつ「祇園祭」についてお伝えしたいと思います!
祇園祭
7月に入ると、京都は祇園祭一色。メインストリートにこんな風に山鉾が立ち並ぶので…大渋滞。笑
1日から始まって31日まで、1か月かけて行われます。京都に来るまではニュースとかで”祇園祭”という単語を見てへぇ、、って思っていたくらいでした(;'▽')
ユネスコの無形文化財にも登録されている祇園祭、その歴史は千年以上。
平安時代に京都で流行した疫病を鎮めるために「祇園社(八坂神社)」で66本の鉾をつくって疫病の退散を祈願したのが始まりなのだそうです。
有名なのは山鉾(やまほこ)。大小さまざま、大きいのは高さ6mにもなる鉾が四条近辺に立ち並び、宵山には鉾の上からお囃子が響きわたり、お祭りらしさMAX。そして鉾が街を巡行します!
・・・が、ここにきてコロナ。一昨年は初めての祇園祭を漫喫。そして去年は中止…そして今年は、一部鉾が建ちました!(>▽<)
私は仕事あがりに、私のと家族に贈る粽を買いに出かけてきたときの記録をここに。
粽(ちまき)は食べ物ではありませんよ~!【注意。笑】
京都に来た2年前、初めての祇園祭の年。「祇園祭ではそれぞれの山鉾で売ってる粽を買うんだよ」と言われ、すごいテンションが上がる滝澤。なぜなら私は子供の日に食べることのできる特別なお菓子、ちまきが大好きだったから。
だけどそのテンションの上がり具合を見て、「まさか食べるつもりじゃないよね?」と一言聞かれた。え、どういうこと?(;゚Д゚)
まさかの、この粽は食べものではなかった。(ノД`)・゜・。
笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守り。
それぞれの粽にはいろんなご利益があるので、その年の自分に合った願いに添う粽を選んで、それを玄関先に飾って1年を過ごし、そして翌年の祇園祭でまた新しい粽を買って取り替えるのが慣習なのだそう。
食べたらバチ当たる。笑
私は今年はどうしようー・・・と悩んでいたらある人からの「ツキがつくように月鉾とかどう?」という一言に心を動かされたので、月鉾の粽に決めた!
月鉾
私が選んだ月鉾。なんと応仁の乱以前からあるって・・・鉾のてっぺんに“新月”をいただいて天王座に“月読尊”を祀っているところから“月鉾”と呼ばれるようになったんだそう。33基ある鉾の中でも最も大きくて重いらしい。月や水に関連する装飾品が多くて、そして、月といえばうさぎさん!
月鉾で売っているマスクやうちわのどこそこにうさぎさんがいて可愛かった…(買うの我慢した。。笑)
今年1年間、見守って下さい!よろしくお願いします!(>人<)
17日、前祭の宵山(よいやま)
今年の宵山は平日。曜日に左右されず毎年17日。それが分かっているから有給取ってでも出かけるのか、平日なのに人がゴミのようになるみたいなのが例年だそうですが、今年はね(^▽^;)
そうはいっても、最近の普段の街の人の量よりやっぱり多い!
つぎに予定があったので、粛々と目的の粽のいる鉾をてくてく巡っていたら、なんとお囃子タイムに運よく遭遇…!
うっ、、動画をUPしたいのにやり方わからない...分かったら更新します。。
提灯が灯り、それぞれの鉾から聞こえてくるお囃子を聴いてたら、なんかよくわかんないけど”来たー!”という言葉がぽっと浮かんだ。よき(*^-^)
受け継いでいくこと
昨年は山鉾がまったく建たず…という祇園祭、今年も全部ではなく部分的だったなーなんて思ってたら、今年、この世の中の状況の中で鉾を建てたのは、人に見せるためではなくて鉾を建てるための縄を縛るという技術を鈍らせないために行われたんだよ、と詳しい方に言われてハッとなった。
神事的な意味がもちろんあるけど式年遷宮とかも同じで、建物を建てる技術を継承するためにも行われているって聞いたことがある。
実際の行動を伴って受け継いでいく文化や技術。
私はずっと音楽をやっていたせいもあって、あの鉾の上でやっているお囃子をやれる道はないのかなと気になって聞いてみた。
そしたら、あそこでお囃子隊員になる権利は、鉾町の保存会に所属している人(もとい鉾町の住人)しかなれないんだそうで…引っ越さなきゃダメなのか…いや、高騰住宅街だろうから引っ越せない。笑
毎月お囃子の練習があって、1か月前からは毎日練習をするんだそう。全然苦にならないのにぃ。
鉾町の文化の保存・継続がとても大変なんだよ、と言われたので、私みたいにその文化に携わって次世代に繋いでいきたい、という考えの人いっぱいいるだろうし、町の人だけでと言わず日本人として守ろう!ってならないのかなと聞いてみたら「でもこうやってきたから千年以上引き継がれてこれたんだよ」と返される。
確かにそういう面もあるし大事だとは思うんだけどね。
家族という単位や町という単位の在り方が急激に変化している現代、そこを固持して文化が受け継げなくなる…ということだけは避けて欲しいな。鉾町にいない人はそう願うしかない。(´・ω・)
受け継ぐ。殺陣も似てるかも
私は殺陣も、文化と技術を継承する類の芸事だと思っている。
最近、どうして時代劇が減ってしまったんだろう?とよく考えることがあるんだけど、一つの仮説に辿り着いた。
殺陣(チャンバラ)が人々にとって日常、身近な存在じゃなくなっているから人口が減っていってるんじゃないか?ということ。
今教わっている先生方の技術は本当に素晴らしくて、ほれてまうやろー!っていう感じ。
一緒にお稽古している方々も皆役者さんとか役者さんの卵でスゴイ人ばかり。
そんな空間。どっちかというと非日常。
恐らく、私くらいなりふり構わず”時代劇が好きだった”という理由だけで、運動全くしてこなかったにも関わらず突っ込んでいっちゃうような人じゃなきゃ辿り着けない。
気軽にできない芸事イメージが出来上がっちゃってるんじゃないのかな。
〇〇ごっこをするような年から殺陣(チャンバラ)が身近にあれば、
その感覚を持って成長する→時代劇好き→時代劇好きな人口増えれば時代劇番組も増える
要はそういうことだと思う!
私は若い時から殺陣に携わっていないしスタートが遅すぎて、今からじゃできることほぼないのかもしれない。
それでも何か、殺陣という文化を次世代に引き継ぐために行動したい。
そのためにCOLOURFUL WORKERとしての行動計画を定め、そして殺陣の技術も1日でも早くスタートラインに立てるように(未だ凄惨…汗)、、、ちょっとでも私の行動を見ている人たちに殺陣イイ!!やってみたい!!ってなって貰えるように、ひたすら毎日米の字を斬ります…(*ノωノ)
お稽古1週間お休みで空いちゃうよ~どうしよう~と真っ向素振りしながら
巻之拾四【完】 巻之拾五へ続く