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(2)あの時 言えなかったワタシへ

いつか書こうと思っていた 
ワタシの人生に 光をくれた人達のこと。

書いていこうと決めたから

だれのことから書こうか…
いつのことから書こうか…

考えていた。

考えていて まずだれに書きたいのか
考えていたら…

小さな女の子が ポッ って
目の前に出てきてくれた

あーーー
そうか そうだよね
今のワタシは 全部あなたから始まってるんだもんね


待ってってくれたのかな
それとも
『待ちくたびれて 怒ってるかな?』

本当の事を書いていくのなら
まずは あなたを 抱きしめてあげなきゃね


生きてくためには

誰かに認められないといけないと思ってた

誰かの役に立たないと 居場所なんてないと思ってた

だから 人ばっかり見て
だから 前ばっかり見て

あなたのこと 見てなかったよね
あなたの気持ち 抱きしめてなかったよね
ごめんね

まずは あなたを 書かせてください



覚えてる? ママのこと。

覚えてるのは とびっきり綺麗な着物きて
何か言ってくれたっけ?
言葉は思い出せないね。
美しい着物の後ろ姿

これが最後の ママの記憶

次の日から パパも おばあちゃん達も大騒ぎだったよね。

いなくなっちゃったんだ ママ。


それから パパが出かけるたびに
わがまま言ってたよね。
ホットケーキ焼いて!
よく言ってたよね。

いなくならないか…
どこかで不安だったのかな。

それから いろいろあったけど
ある日 車でパパのお友達の家の前におろされて

『迎えに来るまで わがまま言っちゃダメだよ。
 いうこと聞いてたら、帰って来るから』
…これが 最後だったね。

パパも いなくなっちゃった。


ごめんね。
ワタシが 私を忘れてた。
忘れてたんじゃないな。
捨てられた私を 認められなかったのかな。


ごめんね。
おいで 抱っこしよ。
大丈夫だよ。
あの時から がんばって生きてくれたから
今 生きてるの…

ありがとうね。

『いかないで』って言わなかったこと後悔したよね
わがまま言わなかったこと、苦しかったよね
『嫌だ』と言えなかったこと 辛かったよね

パパとの約束守ったよね
わがまま言わず
人のゆうこと聞いて。

もういいよ。

……
……


でもね
いろんな人が
手を差し伸べてくれたよね


いろんな言葉のおかげで
前向けたよね

……
……

そんな時にも
伝えれなかった気持ちがたくさんあるんだ ワタシ


これからは
ちゃんと気持ち聴くよ

そして
ちゃんと伝えていこう

気持ち ごっくん飲み込まないで
後悔しないように生きていく

そう決めたから
書いていくことも
決めたんだよ


その始まり

あの時言えなかった気持ちと一緒に
あの時言えなかったありがとうも一緒に

まずは
あの時言えなかった 小さなワタシへ…

よくがんばりました
よくがまんしました

もう大丈夫。
ありがと

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