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落選集

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残念ながら何かしらの選考に落ちた作品たち
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#病

小説「それ」

小説「それ」

我が家には僕が物心ついた時から「それ」が在った。

母の「それ」は、トランプのジョーカーのように僕の前にぶら下がり、僕はいつも「それ」を理由に色々なことを諦める必要があった。何かを讃える歌を歌うこと、色の付いたお菓子をたべること、具合が悪くて学校を休みたいという希望でさえも「それ」を理由に時に叶わなかった。成長するに従って、我が家の「それ」は一般的にはまるで普通ではなく、むしろ奇異なものであると知

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