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noteを1週間書いたら、神奈川沖浪裏を心底味わえた

~本日、パン屋の娘を休業します~

ええい、パン屋だって休業日があるんだから、
パン屋の娘にも休息日があっていいじゃないか!

というわけで。今日はパン屋に関係ない話です。

noteをはじめて、ちょうど1週間たちました。

「知らんがな」という方も多いでしょうが、私って明るいんです(*'ω'*)♪
めったに悩まないし、まして泣かない。
人間の感情がプラスマイナス5の起伏で推移するならば、マイナス2~プラス3くらいで生きようと「努めて」います。
明るさも努力で手に入ると信じてる、要する思考回路がおめでたいヤツ=私です。

そ・れ・が!
まんまとnoteにしてやられた。
初めての物事に手探りする時間は、こうも平常心をかき乱してくるんだと再認識した1週間でした。

今日までパン屋録を5本(#1から#5まで)投稿しました。
はい、5本しか投稿してません。

書くほどに、さざ波が押し寄せてくる。
私、なんて文才がないんだろうって"(-""-)"
最初は小さな波だったのに、どんどん波が重なり、そのうち共振起こして、心の中でザブーーーンって膨らんだ。

神奈川沖の大波に、今まさに飲まれてる舟人の気持ち。
絵の中の、小さな小さな、ほぼ見えない舟人のあなた。
初めてあなたに共感したよ!!!

ちょっとオタク談義つきあって

何が悲しいって、本当に本が好きなんです。
中学生の頃に、乃南アサさんの『凍える牙』に支えられて。
高校生の頃に、養老孟司さんの『唯脳論』に興味をもって進路決めて。
山崎豊子さんを「豊子さま」とお慕い申し上げ、wowowに新規登録し、何度も読んでる『華麗なる一族』のドラマを毎週ノート取りながら見るほどに。

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下手な字を臆せないほどに溢れる豊子さまへの愛(とオタク気質)

オタクがバレたついでに。
浅田次郎さんも、中山七里さんも、三浦綾子さんも、原田マハさんも、さくらももこさんも、門井慶喜さんも。老若男女ごちゃまぜだけど、それぞれ本棚1列を占めるほど読んで。
そのくらい本が好きだし、救われてきた。言葉というものに。

ヘレンケラーの一日体験

そして、両親のパン屋も好きなんです。
至って平凡なパン屋だけど、そこに漂う、ほのぼのあったかい感じが。

好きなパン屋を、好きな言葉で綴っているのに、そのアウトプットが全く好きになれない。どころか両方の貴さをも消していそうな自分に、ただ虚無感を覚えたのです。

で、罹患した。
ボキャブラリー足らない病と、文章浮かばない病と、だから推敲もしたくない病が、同時に発症した。
ヘレンケラーのごとき三重苦。
頭痛がひどくなって、昼過ぎまで寝たよね(-"-)

ただ、「このままふて寝してもしょうがない」と思える程度には、私明るいんだな(笑)。
私のサリバン先生こと、本屋に出向き、心の診療受けてきました。

やっぱり本はいいっ!
古今東西の洞察や創造力、そこから広がる世界は、私が生きている間に味わい尽くせないことを思い知らされる。
とてつもないエネルギーをただ静かに放っていて、その静けさが心に染みて、揺るぎない光が貫いた。WATERーーー!!!

本に囲まれて思ったことは、ヘレンケラーの名言そのものだった。
「世界で最も素晴らしく、最も美しいものは、目で見たり手で触れたりすることはできません。 それは心で感じなければならないのです。」

パン屋という現実で起きる感動を、全て言葉で表すことはできない。
できたとすれば、それは作り物(フィクション)であって実存しない。

そういや、養老孟司さんに憧れただけじゃなかった。
単に国語の点数が低いから理系を選んだことも思い出した。なんだ、文才ないまま約20年、それなりに楽しく生きてきたじゃん。
「悩むのやーめた!」と、あっさり回復。

改めて、神奈川沖浪裏を見てみる。
真ん中にどっしり、揺らがない富士山がある。
そうだよ、これって富嶽三十六景なんだから、見るべきは波じゃなく富士山だよね。
noteを1週間書いたら、神奈川沖浪裏を心底味わえた。

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