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#12/「この街の灯りひとつに、ひとつの家族があり、ひとつの幸せがある」

こんばんは。昨日ついに連日投稿が途絶えました。
三日坊主の私が二週間続いたことの方が、むしろびっくり笑。
ということで、今後もゆるふわっと書いていきます。

ありがとうパレード、最終章のトリセツ

パン屋のお客さんへ感謝を綴る「ありがとうパレード」もいよいよ終盤です。
箱根駅伝ファンのあなたは大手町の読売新聞社前を、京都時代祭ファンのあなたは平安神宮をご想像ください。

今日の私のテンション、そんな感じ。
気持ちが高ぶり、何書いてるか、よくわからなくなるかもしれません( ;∀;)

心の支えにしてくれるあなたへ

常連さんの中には、パン屋を心の支えにしてくれる方がいる。

パン屋は、お盆や年末年始に長めのお休みをいただく(詳細はこちら)。
といっても2週間もすれば、また会える。

だから最初に「明日からお休みに入ってしまうのね」と涙をこぼすお客さんに会ったときは正直びっくりした。お店を完全に閉じるって勘違いしてるのかな?と思った。

勘違いでないと分かったのは、泣いてしまう方が何人もいたからだ。

当たり前だが、お客さんにはそれぞれ日々の生活がある。
時には大きな苦悩や不安に直面する場面もあるだろう。
お子さんが学校になじめないとか、急な引っ越しが決まったとか、最愛の奥さまに先立たれてしまったとか…。

身近に言える人がいなくなってしまったり、
身近だからこそ言いにくいこともあるかもしれない。

パン屋における会話は数分に過ぎず、すべての事情は分からない。
分からないからこそ慮って、両親は「パン屋の店員とお客さん」という距離間から告げられる言葉を掛ける(しかできない)。

ささいな心のキャッチボールは、時に心の緊張をほぐす。
パン屋を出るとき、焼き立てパン以外にも何か温かなものを持ち帰ってくれているのかもしれない。

「この街の灯りひとつに、ひとつの家族があり、ひとつの幸せがある」

パン屋をはじめてから、両親は地域の方に支えられ、そして微力ながら支える存在になった。
昨日まで見ていた風景は、誰かが大事に育てているお花、誰かが第一志望に合格したゆえの通学路、誰かのご家族が住んでいるおうちに変わった。
日常の解像度は高まり、そして温度感を伴った。

昔、『SPEC』というドラマが好きで毎週見ていた。
ふと、そのセリフが浮かぶ。
「この街の灯りひとつに、ひとつの家族があり、ひとつの幸せがある。」


言葉は、ある瞬間に体得を連れてくる。
ああ、この感情を表現するために、この言葉はあったんだなって。
ああ、この感情を表現したくて、私はこの言葉を覚えてたんだなって。

「それを私ら刑事は命がけで守っている。命をかける価値がある。」とセリフは続く。
刑事は守る役割の象徴だろう。

仕事は、社会との接点を増やし新たな役割を生む。
ひとつの幸せは、多くの役割によって守られている。
私たちの日常は、ひとつひとつの幸せが積み重なってできている。

守破離の「離」は、日常の豊かさを知る時間だった。

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