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妊娠記録-vol.1つわり-

6月初めに5回目の凍結融解胚移植を受け、10日後の検査で初めて着床が確認された。

その後、着床した受精卵はすくすく成長し、昨日ついに母子手帳を入手した。

高齢出産なのでこれからも何が起こるやわからないが、これからは妊娠記録をお届けしようと思う。


今回はつわりについてお話していきたい。妊娠経験者の方であれば、「はいはい。それな」っていう情報になるのでご了承ください。


妊娠をすれば80%程度の方が経験すると言われているつわり。

つわりといえば、代表的なのが吐きつわりなのだが、私は吐くのがめちゃくちゃ嫌いだ。

好きな人がいてたまるかって話だが、お酒を飲む習慣もないので普段生活をしていて吐く機会がとても少ない。インフルエンザの時と牡蠣に当たった時以来じゃないかなと思う。


そんなことなので、つわりという通過儀礼に大層びびっていた。

今8周目だが、まだギリ吐いていない。吐いてないけど、吐こうと思えば3分以内に吐ける状態でコンディションが整っている。

とにかく始終胃がむかむかしているのだ。


胃様をむかつかせる刺客は常に3人いる。

一人は、匂い。

もう一人は、空腹。

最後に、満腹。


匂いは、妊娠前の私ならむしろ好きだった匂いがだめになった。ボディソープや、シャンプーリンス、柔軟剤の香りなどだ。

おかげでお風呂に入るのがすごく嫌になってしまっている。いい香りが充満しているからだ。その香りに刺激され、胃様がますますふてくされてしまう。


そして、空腹。

お腹が減ると、最近「千と千尋の神隠し」のカオナシを思い出す。カオナシが、座敷で手当たりしだいに料理を平らげていくシーン。脳内ではあれぐらい食べたいスイッチが暴走してしまう。

なぜか毎回急にお腹が減るのだが、現実には都合よく料理の皿が目の前にある訳はなく、空腹をやりすごしているうちに、むかむかポイントが溜まっていく。


最後に、満腹。

さりとて、お腹いっぱい食べたらむかつきが収まるかというとそうでもない。食べ終わってから胃が活動している間はいつでもリバースコンディションマックスなのだ。

ちなみに、今現在食べられるものは味がしっかりついた食べ物だ。油っこくない和食が最高だ。

意外にもサラダやヨーグルトがだめになっている。

口の中が常に酸っぱいような、苦いような味がするので、薄味のサラダやヨーグルトを食べるととても不味く感じるからだ。


私は現在仕事もしていないので、これらのつわりに耐えようが耐えられまいがどうってことのない環境にいるが、世のワーキングママたちは、まだ安定期ではないのでつわりでつらいとも言い出せない方が大勢いるのではないだろうか。

私が言える立場ではないのだが、そんななか働いている彼女たちを心から尊敬する。

尊敬するとともに、労働時間を会社に捧げる今の仕組みは、不妊治療や妊娠、育児という視点から考えるとマッチしていないことに改めて感じさせられる。

かといって、不妊治療や妊婦、育児をしている人だけ優遇されるというのも違うと思う。

働く誰もがプライベートを犠牲にすることなく働ける環境が理想なんだろう。
じゃあどうすれば良いか。の答えは残念ながらまだ私の中にはない。

私が独身だった頃、たまにある土日の業務や残業は、唯一の独身者であった私が担当になっていたことがあった。

独身だからという理由で。

その頃、付き合っている人がいた。

妙齢の独身者にとって、デートの時間を確保することは人生をかけた一大プロジェクトなのだ。

言いすぎたかな。いや、けど、別れる原因の3本指に入るだろう。忙しすぎてすれ違いで別れるってのが。

それを阻止すべく全力で労働に励んでいるのだが、独身という理由で残業や土日出勤を否応なしに受け入れざるを得ない状況は少し腹立たしさを感じた。

そんなことを経験しているので、彼女らだけが優遇されるというのは違うと思う。

お互い融通し合える職場環境、仕事は2番か3番めでやっていける仕組みをこれから作っていかなきゃな。

少なくとも労働時間で対価が決まる時代は終わってるよな。

なんて吐きそうになりながら考えている毎日である。

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