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”良い仕事”のために、最も必要なもの。


今年も新年度がスタートして、もうすぐ
3ヶ月が経とうとしている。

社会人になったばかりの頃、母から
「1年、3年、5年、と奇数の年は必ず壁に
ぶつかるもの」と言われたのを思い出す。
確かに・・・私も社会人7年目になり
自分のキャリアをみつめ、このままでいい
んだろうか?と思い悩む日々はまだまだ
続きそうだ。

それは「こんな仕事がしたい」という理想だけ
でなく、「どんな人とどんな思いで仕事を
したいか」ということの重要度が、自分の中で日に日に増しているからだ。


・・・

自分の仕事なのに、「これやっといて」と
雑に押し付けられたとき。

急ぎでもない深夜のメール。

見ていない、知らないとは言わせない、
自分のリスク管理のための、メールのCC。

忙しい時に限って、自分都合で
「これお願いしたいんだけど」という
急ぎの仕事。

自分はしっかり休むけど、人のたまの
休みには「休みにごめん」という形式的謝罪
つきの電話やメール。

自分の仕事は遅いのに、
「これ、まだー?」の催促・・・

今のポジションのせいもあるだろうが、
私の最近はこんな感じだ。

働く意味は人それぞれで、
価値観もさまざまだ。
目指す働き方も人の数だけ。

でも多様な価値観を持つ人と、同じ環境で
ともに働くという事は、相手の状況や気持ちを気遣ったり、「自分だったらどうか」と想像を
めぐらせ互いに気持ち良く働くために、
できる限りの”思いやり"が絶対に欠かせない。

そんな気持ちを持つためには、少しの
「心の余裕」が必要なのだ。

ある朝、電車で通勤していた時のできごと。
私が乗った次の駅で、扉が開くと
車いすを利用する乗客を降ろすために
係員がスロープ板をスタンバイしていた。
その係員の優しい声掛けとサポートにより
車いすの乗客はスムーズに降りた。
そのあと、その係員はスロープ板を所定の場所に戻し、電車の入口近くに立って乗っていた
お母さんと赤ちゃんに、電車の扉が閉まるまで
笑顔で手を振っていた。

仕事がはじまる憂鬱な気分の朝、
この微笑ましい光景を見て、私は元気をもらった。
係員にとってはきっと、ごく普通のありふれた1日で、車いす乗客の介助も手慣れているように見えた。
でも、クレームの対応をしたり、嫌なこと
だってたくさんあるだろう。
もしかしたら、淡々とした仕事がつまらなく
思えてモチベーションを失ってしまう日もある
かもしれない。

それでも、その係員の仕事への誠実さと
少しの「心の余裕」がこの1日の、なんてことのない小さな仕事を”良い仕事”に変えたように
思えたのだ。

毎日、それぞれに、もう少し・・
ほんの少しの「心の余裕」があれば
なんてことのない仕事も、大変な仕事も
互いに思い合って、”良い仕事”にできるのかも
しれない。
どんな仕事をするか、ということはもちろん
大事だけれど、毎日顔を合わせる人同士、
尊重し合って、気持ち良く働きたいものだ。
そして、互いに良い影響を与えながら
まっすぐな仕事をしていきたいと思う。






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