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古い時刻表を今風のデザインで作って見ようの巻(1925年4月訂補・東海道本線 東京駅)

タイトルの通りのものを作ってみました。今回のお題は1925(大正14)年4月の東京駅の時刻表です。

1925年4月訂補・東海道本線 東京駅下り

今の時刻表と比べると本数が明らかに少ないですが、一方で、神戸や下関といった遠方の地名が行先に見られます。特に8:45発の特急下関行きや20:30発の急行下関行きは釜山行きの船に乗り換えることができ、その先の大陸の鉄道網に繋がっていく…というスケール感は、この時代の鉄道特有のものだといえます。

少し面白いのは8:25発の第77列車で、行先は「富山」となっています。この列車は東海道本線を進んで23:00に米原駅に着くと、姫路からの列車と連結して第682列車となって北陸本線に入り、富山に翌朝7:36に到着する、というダイヤになっています。

ちなみに注釈に「国府津駅で小田原行きに接続」と書いてありますが、当時の東海道線は熱海からトンネルを抜けて三島に出るルートは出来ておらず(1934・昭和9年開業)、小田原・熱海へ向かう線は「熱海線」という別の路線でした。なお、熱海駅の開業は1925年3月25日なので、この時刻表は熱海駅が開業した直後のダイヤともいえます。

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