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私の覚悟

いなくなるちょっと前から覚悟はしていた。でもやっぱり悲しいものは悲しいし、何もできなかった自分自身にも悔しいと思う気持ちがあった。
寿命の長さの違いと言われればそれまでではあるけれども、それ以上に腎不全で亡くなるのは悔しかった。
食事が原因か?でも全く同じものを食べていた子たちはそんな事はなかった。遺伝的なものなのか?同じ遺伝子を持つミローシャは腎不全になってなどいない。むしろメイより年上だ。
だから余計に悔しい。あんなに辛い思いをさせてしまったあの子の苦しみを自分が請け負いたいと思ってしまう。こんな理不尽な死ってあるの?と。
原因不明なんて言葉で片付けられたく無い。何かあるはず。無知は大罪。これは私の教訓であり、矜持だ。
どんな事があっても必ず突き止める。無知である自分を許したく無い。許せない。

メイさん、本当にごめんなさい。私は至らなさすぎる母だった。

最期の直前までの浅くて短くて苦しそうな呼吸も、いつも呼吸で動いていたお腹も、最期の一鳴きも、意思のなくなっただらんとした身体も全部全部忘れない。

必ず原因を見つけるから。
今はどうか安らかに。

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