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私は絵本も好き

私は絵本も好きだ。
300ページあるような小説も好きだけど、30ページくらいしかない絵本も好きだ。

絵本も好きだと自覚するようになったのはここ3年ほどで、高校の図書館に、絵本と絵本雑誌が置かれていたのがきっかけだと思う。

以来、本屋では必ず絵本のコーナーをチェックして、図書館に置いてある絵本雑誌もチェックして、という日々を送っていた。

正直にいうと、高校時代は私の人生の中で最も活字に触れていない時期だと言える。

朝から学校へ行き、寝ながら授業を受け、休み時間は友達と駄弁り、暗くなるまで部活に精を出す。家に帰ればご飯にお風呂、SNSに溺れ、嫌々ながら課題を取り出し答えを写す。

こんな日々を送っていたので、読書の時間を割こうと思っても、なかなか本を手に取れなかった。

それでも図書館は、変わらず私の心の拠り所だったし、手軽に活字に触れられる絵本は、「本を読めていない」という重い気持ちを少しだけマシにしてくれる存在だった。

絵本は、ページ数は少ないものの、フルカラーで普通の本より大きいサイズのものが多いため、自分のお小遣いでは何冊も買えなかった。だから図書館に置いてあるお気に入りの絵本は、何度も何度も読んだ。

友達の誕生日にも絵本をプレゼントした。本のプレゼントは相手の本棚と被らないように、とか自分の思考の押し付けにならないように、とかやたら悩んでしまう。

絵本なら、大人の本棚であれば被りにくいし、よっぽど文字の多いものでなければ思考の押し付けにはなりにくい。「買う機会は少ないけれど貰ったら嬉しいもの」代表選手なのではないかと思う。

絵を眺めるのも良し、文字のリズムにのってみるのも良し、部屋に飾って自分の世界をつくるエッセンスにするのも良し。絵本は「飽きる」という概念から遠い存在だ。

本屋の絵本コーナー、覗いてみませんか。

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